幸せを実感するまでの道のり

幸せになるためのレシピは、あちこちで公開されているので、その方法についてはみなさん、熟知されていることでしょう。

しかし、それを着実に実践して、実際に幸せを「実感」している人は、意外と少ないのではないでしょうか。

「知っている」ことと「実際にそうである」ことは、違うわけです。

 

幸せになる方法は、知っているだけでは意味がありません、実際に「実感」しないと。

というわけで今回は、方法は知っているけれど実際に幸せを感じられない人へ、なぜそうなのか、そして具体的に幸せを実感するにはどうすればいいのかをお伝えしたいと思います。

そもそも幸せとは何か

まず、幸せになれないという人は、そもそも幸せが何かを勘違いしている場合が多いです。

幸せとは「自分に都合のいい状況が出現すること」と思っているわけです。

 

でもそれは違います。

そもそも状況は関係ありません。

幸せとあなたの周りの状況は、一切関係ありません。

そこをまず、ハッキリさせましょう。

周りの状況が、あなたを幸せにしてくれるわけではないのです。

 

あなたが幸せになると、それにふさわしい周りの状況が出現してくるので混同しがちですが、周りの状況は「後から」出現してくるのであって、決して「先」ではありません。

先に幸せな状況が出現し、それによってあなたが幸せになるわけではないのです。

順序が逆です。

 

じゃあ幸せとは一体何なのかというと、それは「もともと幸せ」なのです。

あなたの存在は、もともと幸せです。

そこに余計なモノが沢山付着して、覆い隠されているのが、今の状態です。

そのもともとの幸せに戻る、というのが、いわゆる「幸せになる」ということです。

 

今の段階では「はぁ?」とピンとこなかったとしても、そうだということだけは覚えておいてください。

外の状況に幸せを求め続けている限り、あなたはいつまで経っても幸せにはなれません。

外の状況からは「気持ちのいい体験」は手に入るかもしれませんが、それと幸せは全く別物です。

そこのところをまず、確実に押さえてください。

 

そもそも目指すべきゴールが間違っていたら、いつまで経ってもゴールにはたどり着けません。

あなたが目指すべきゴールは、「もともとの幸せ」にたどり着くということです。

向けるべき注意を、外から内に、180°転換する必要があります。

そこがまずは、全てのスタートです。

幸せへと至る具体的手順

幸せとはもともとそうである。

まずはこれをハッキリと認識しましょう。

 

でも実際は全然ピンとこないですよね。

「もともと幸せ?全然そんな気がしない」と。

それは、余計なモノによって覆い隠されているからです。

 

では余計なモノとは何か?

それは、日々のルーティンワークであったり、差し迫った仕事であったり、将来の心配であったり、人付き合いの中で生まれる葛藤であったり、およそ生きている中でやっているほとんどのことです。

あまりにも当たり前すぎて普通のことになってしまっているそれらが、余計なモノです。

全然余計なモノという意識もないと思います。

それらはあまりにも普通のことです。

だから、幸せに気づけないのです。

 

「余計なモノ」で覆い尽くされている現状があまりにも当たり前なので、余計なモノの奥にある幸せが全然見えないのが当たり前になっています。

それら余計なモノを排除していくと、もともとある幸せが、勝手に現われます。

 

幸せになる具体的手順とはつまり、余計なモノを排除するということです。

 

一般的に思われている「何かを得る」こととは、真逆です。

「沢山のお金を得る」「素晴らしい地位を得る」「最高の恋人を得る」

そういうことではありません。

それらは幸せになった結果として、後からついてくることはあるでしょう。

でもそれらが「先」ということは、決してありません。

 

逆に、それらを先に得てしまったら不幸かもしれません。

それらへの執着が発生し、真の幸せに気づきにくくなるからです。

 

今、何も持ってない、何も得ていないということは、気にしないでください。

「何かを持っている」ということと「幸せ」は、全然関係ないので。

余計なモノを「具体的に」排除する

では、余計なモノを排除するって、具体的にはどのようにすればいいのでしょう。

 

まずは文字通り、具体的な「モノ」を排除していくのが、わかりやすいでしょう。

家やオフィスに溜まった、「要らないモノ」です。

意味なく取ってある書類、読み終わった本や雑誌、もう聴いていないCD、何年も着ていない服、前回いつ使ったかも思い出せない趣味の道具、いつどこで使うのかわからないコードやケーブル、「こんなモノあったっけ!?」という品々。

よく見ると要らないモノであふれかえっているはずです。

 

そういう具体的なモノを無くして空間がスッキリすると、心境もスッキリとする変化が「具体的に」感じ取れると思います。

具体的な行動によって、自分の感覚に具体的な変化が起こるのです。

 

そして、残すモノのは、あなたの本心がいいと言うもの。

ワクワクするとか落ち着くとか、あなたがそれと一緒にいて、好ましい影響を受けるものです。

 

幸せとはつまり、あなたがあなたの本心にくつろいでいる状態です。

ありのままの自分でいることにホッとしている状態です。

ですから、具体的に手を付けることができる物理的な空間を、そのように変えてしまうことが有効なわけです。

家やオフィス、あなたの居場所から余計なモノを排除し、本心がイエスというモノだけにしてしまうのです。

日常の居場所を、あなたが心から安らげる場所にしてしまうのです。

 

幸せになるためのレシピを読んで、理解して、実践しても、なかなか実感できないという人は、「観念」だけでやっている場合がほとんどです。

それでうまくいかないならば、具体的に手を動かしてみましょう。

具体的に手を動かして、具体的に目に見える空間を具体的に作り変えてしまうのです。

具体的だからとてもわかりやすいです。

そして、具体的な状況の変化が、具体的な感覚の変化をもたらします。

その具体的な感覚の変化がまた、具体的な状況の変化をもたらします。

そうやって好サイクルに持ち込めると、あとはスムーズです。

 

最初のキッカケとして、具体的に要らないモノを捨てる。

これがわかりやすくて有効です。

幸せとは「自分自身にくつろぐ」ということ

最終的に目指すべきポイントは、自分自身にくつろぐということです。

自分のありのままの本心にくつろいでいる時が、すなわち幸せです。

 

他人の賞賛を受けることや、他人にちやほやされることは「気持ちのいい体験」であって、幸せとはまた別の話です。

幸せになるとは、気持ちのいい体験を手に入れることではなく、本来の自分自身に還るということです。

この両者は全く別次元の話です。

 

そして、本来の自分自身に還るためには、そこに何かを付け加える必要は全くなく、逆に余計な要素を排除していく必要があります。

排除するのは、物理的な「モノ」もそうですし、思い込み、記憶、執着、感情といった「心理的」なものもそうです。

 

本当に、いらないモノに無駄に執着していることに、普段はなかなか気づけません。

だからいつまで経っても幸せを実感できないわけですが、本当に幸せになりたいなら、どこかで気づく必要があります。

そして、具体的に「捨てる」ことが必要になります。

捨てれば捨てるほど、本心が露になり、より幸せを実感しやすくなるでしょう。

 

もちろん、何でもかんでも捨てるのではなく、本心がピンと来るものは、ちゃんと大事にする必要があります。

要は、本心を大事にするということです。

 

本心こそが幸せのエッセンスであるわけですから、それを最大限尊重するということです。

それはつまり、自分を大事にするということです。

幸せな人とは例外なく、自分を尊重し、大事にしています。

本心までを捨てるのではなく、本心を大事にするために、足を引っ張る要素を捨てるのです。

いつでも最終的に大事なのは、本心です。

いらないモノを捨てると、幸せは自然と現われる

今回ここで「捨てる」を強調したのは、それがとてもわかりやすいからです。

いかに要らないモノに囲まれているか、ということに着目してみると、その膨大さに驚きます。

「それほんとに要る?」といちいち問い直してみると、ほっとんど要らないものである事実に、茫然とします。

 

要らないモノを捨てるだけで、自然と心が軽くなります。

風通しがよくなります、気分がよくなります。

全てが幸せになります、自然と。

 

一挙手一投足が、呼吸の一つひとつが。

雑踏が、街が、家が、人が、すべてが。

どこで何をしているかに関係なく、勝手に幸せが湧き起こってきます。

 

幸せは「得る」ものではなく、「湧き起こる」ものです。

もともと自分の内にあるものだから。

 

要らないモノを捨てるだけで、重りが取れた心が自然と浮き浮きとします。

それは自分が手を下して「そうする」のではなく、勝手に「そうなる」のです。

幸せとは「そうする」ものではなく、「そうなる」ものです。

我々にできることは、「そうなる」環境を整えることです。

そのための手段が「捨てる」です。

まとめ

幸せは誰もが可能です、間違いなく。

なぜなら、全員の本質が幸せだからです。もともとが全員幸せだからです。

その、もともと持っている本質を現すために、「余計な要素を捨てる」という手段が有効です。

 

本当に我々は、無駄に要らないモノを多く抱えています。

いつか使うかもしれない書類や道具、過去の思い出がいっぱい詰まった写真や洋服。

それらが思い起こさせる、いらない感情や思考。

それによって見過ごされる、いま現にある幸せ。

 

もちろん、本当に「要る」ものは取っておきますが、本心の足を引っ張る要らない要素は、思いのほか多いものです。

それがあることによって、重い気持ちになるもの、鬱な気分になるもの。

そういうものに囲まれているのが当たり前になっているので、普段はそのことに鈍感になっています。

ですから、あえて問うてみてください。

 

それ本当に要る?と。

 

そこに目を向け、あなたの本心が本当に生き生きとする環境を整えてあげることが、あなたが本当にあなたの人生を生きるということであり、それがすなわち幸せです。

 

幸せは本来、とても簡単なことです。

だってもともとそうだから。

難しく複雑な世の中が、それを覆い隠してしまっているだけです。

 

単純に要らないものを捨てましょう。

単純に本心を大事にしましょう。

本当に単純な話です。

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