本当の意味での引き寄せの法則【ワクワクが起きる仕組み】

事実を見ると、ただそれがそれとしてあるだけです。

その「ただのそれ」を、我々は妄想でいろいろに解釈してしまうわけですが、逆にそっちのほうがすごくないですか?

なんでもない「それ」を、ものすごく重要なもの、すごいもの、感動的なもの、悲観的なもの、ありとあらゆるものに変換してしまうわけですが、そっちのほうが実に驚くべきことです。

 

そしてその変換は、ほとんど自動的に起こっています。

何の努力もしていません。

ほとんど反射的です。

 

これは生きていく中で培った能力でしょう。

そこから逃れることは、ほとんど不可能なように思えます。

それくらいこの能力は、我々に深く根付いています。

 

しかし、前回前々回と見てきたように、単純に事実を見れば、いつでもそこから抜け出せます。

 

 

いま、現にある、事実。

単純にそれを見れば、いつだってそれは、ただのそれです。

 

そこには「不安」なるものもあるでしょうし、「恐れ」なるものもあるでしょう。

「空しさ」もあるかもしれませんし、「やるせなさ」もあるかもしれません。

 

もちろん実際それは、そう単純に言語化できるものではありませんね。

だから、ただの「それ」です。

 

「それ」には、何の差もありません。

頭の中にある思い、目の前に見える景色、物、聞こえる音、におい。

それらの間には、何の差もありません。

名状しがたい、ただのそれ、それ、それ。

 

ただ、それがそれとしてある。

ひたすら、ただ、それがそれとしてあるだけ、永遠に。

思いもある、ペットボトルもある、椅子もある、仕草もある、記憶もある、感情もある。

 

それらの間には、何の境界線もありません。

「それ」が、ただあるだけです。

そして「それ」に気づいている「気づき」があるだけです。

それに気づいているから、それがあるという感覚があります。

 

では気づきと、気づきの対象である「それ」は別物でしょうか。

 

気づきと「それ」は一体ですね。

気づきがなければ「それ」はありません。

「それ」は気づきそのものです。

あるいは気づきを「それ」と呼んでいます。

 

「それ=気づき」以外に一体何があるでしょう。

いま現にあるもので、「それ=気づき」以外に、一体何があるでしょう。

 

「それ=気づき」しかありません。

ただ「それ=気づき」が、ひたすらぐるぐると展開している。

それが事実ですね。

事実として見えるのは、本当にそれだけです。

 

「それ=気づき」は、いろいろな現れ方をします。

青かったり赤かったり、嬉しかったり悲しかったり、暑かったり寒かったり。

でも、ただ「それ」であることには変わりありません。

「それ」が、ただぐるぐると展開しているだけです。

事実を見たら、そうではないでしょうか。

 

ただ展開している。

ただ展開している。

星は回り、季節は廻り、生き物は生まれ、死んでいく。

ただそれだけ。

ただそれだけです。

 

 

さて改めて、あなたは何をしますか?

してもいいし、しなくてもいいですね。

不安でもいいし、楽観でもいいですね。

ただの展開です。

 

あなたはいません。

あなたがあなたと思っているものは、ただ単に「それ」の展開でしかありません。

あなたも「それ」自身です。

あなたも「それ」から分離しているわけではありません。

何者も「それ」から分離していません。

「それ」しかないんですから。

 

あなたは何もしていません。

ただ「展開」しているだけです。

「している」という気持ちも展開していますし、「頑張っている」という気持ちも展開しています。

「それじゃだめだ」という気持ちも展開していますし、「それでいい」という気持ちも展開しています。

どこまでいっても、展開、展開、展開です。

ただひたすら展開です。

これから逃れることはできません。

 

この事実。

この事実をただ単に、ご自身でご覧になってみてはいかがでしょうか。

誰かの教えを採用するのではなく、ご自分の目で見てみてはいかがでしょうか。

 

あなたの全ては、展開です。

星の運行や季節の移り変わりと同じ、展開です。

そこに個別な「自分」なるものは、ありません。

ただ「全体の展開」があるだけです。

本当にもう、ただそれだけ。

あまりにもシンプルすぎて、あまりにも当たり前すぎて、逆に見過ごしていることです。

 

 

では、それを見たら何が変わるのでしょうか。

 

何も変わりません。

見たら至福が訪れるわけでもなく、苦しみのない人生に移行するわけでもありません。(もちろんそうなったらただそういう展開だということです)

相変わらず坦々と展開するだけです。

見る、見ないに関係なく、いつでもそれは、坦々と展開しています。

 

ただ、今まで苦しみと思っていたこと、嫌だと思っていたことは、ただの「それ」だとわかります。

もちろん、喜びも至福も、ただの「それ」です。

不必要に現象に巻き込まれなくなります。

何が起こっても、「ああ、ただのそれだな」とわかります。

 

現象に翻弄されなくなります。

何でもいいし、どうでもよくなります。

全てはただの「それ」ですから。

現象はもう、何でもいいしどうでもいいのです。

ただ展開しているだけですから。

 

「何でなきゃいけない」とか「何であるべき」は、もうありません。

そんなこと本当に意味がありません。

だって「ただ起こっているだけ」ですから。

 

もちろん、喜びだけがいい、楽しさだけがいい、という思いが浮かんできても、それもただの「それ」です。

どこまでいってもただの「それ」です。

何が起こっても、どんな思いが浮かんでも、全てはただの展開です。

 

 

ワクワクしませんか?

何が起こるかわからない、何でも起こる、何が起こってもOK。

それってワクワクしませんか?

 

引き寄せの法則なんかで、「常にワクワクしていなさい」なんて言われますが、 自らの意志でワクワクするのって難しいと思います。

ワクワクはしようと思ってできるものではなく、自然と「なる」ものですから。

ワクワクも展開のひとつです。

起きるなら起きるし、起きないなら起きません。

 

もちろん、あなたにワクワクが起きるかどうかはわかりません。

それはどっちでもいいのです。

どっちでもいいし、何だっていいのです。

それがすなわち、ワクワクです。(笑)

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