幸せになるための方法は、普通に考えると二種類になります。
- 回りの状況に手を下して幸せな状況を作り上げる
- 今ある状況はそのままで、感じ方を変えることによって幸せになる
この二種類です。
その違いはつまり、「外を変える」か「内を変える」かです。
この点、圧倒的多数の人が「外の状況を変える」を採用しています。
「自分の感じ方を変える」のほうはあまり採用されません。
それはなぜかというと、「外を変える」という方法はわかりやすく、「内を変える」という方法はわかりにくいからです。
お金を払えばちゃんと欲しいものが手に入ります。
行きたい場所に移動すれば、ちゃんと行きたい場所に行くことができます。
誰かに何かを言えばリアクションが返ってきますし、何かをすれば何らかの結果が出ます。
外の状況に手を下すことは、目に見えて、具体的で、非常にわかりやすいものです。
しかし、いくら欲しいものを手に入れたとしても、行きたい場所に行ったとしても、それでちゃんと幸せを感じられなかったら、意味はありません。
つまりは最終的にはやっぱり、自分の感じ方が問題なのです。
かといって、自分の感じ方なるものは、目に見えないし、具体的でもありません。
どのように手を下し、どのように改善したらいいのか、見当もつきません。
だから結局、目に見えてわかりやすい、外の状況の改善に走るわけですが、最終的には自分の感じ方をどうにかしないと真の解決にならないのは、いま説明した通りです。
というわけで今回は、わけのわからない「自分の感じ方」なるものを、わけのわかるように説明します。
そして、外の状況の改善という今までの方法ではなく、自分の感じ方の改善という、より根本的な方法をお伝えします。
最終的に幸せを得るには「内を変える」しかないのです。
「自分が感じていること」とは
さて、まずあなたは、今自分の感じていることに気づくことはできますか?
「なんかちょっと寒いな」とか「少しイラついているな」とか「いいことがあって嬉しい気分」とか。
「今」「自分が」「感じていること」です。
「感じる」というのは、今しかできませんし、自分しかできません。
過去感じていたことを今思い出して、そのことによって「今」何かを感じることはできるでしょう。
また、未来に感じるかもしれないことを今想像して、そのことによって「今」何かを感じることもできるでしょう。
しかし、感じること自体は、いつでも「今」です。
「今」しかありません。
過去、あるいは未来を直接、感じることはできません。
感じるということは、「今」にしか起こりえません。
そして、誰か他の人の「感じ」を感じることもできません。
「感じ」は、自分のものしか感じることはできません。
ここはまず基本となるポイントなので、しっかり押さえましょう。
「感じ」は、今しかない、そして、自分のものしかない。
そしてその「感じ」こそが、幸せを決する全て。
ですから「今、自分の感じていることを知る」ということが、全てにおいて基本となります。
まず最初にやるべきことは、「今、自分の感じていることを知る」です。
「感じ」はなぜ起こるか
みなさんは今現在、いろんな感じを感じていることと思います。
では、その感じが起こるのはなぜでしょうか。
「感じ」というものを大別すると、「イイ感じ」と「悪い感じ」に分けられます。
そして、そのように分けられるということは、そこに何か判別するための基準があるということです。
基準があるからこそ、「これはイイ感じ」とか「これは悪い感じ」と、分類ができます。
基準がなければ分類はできません。
ではその基準とは何でしょうか。
それは、その人の「本心」です。
本心という基準があるからこそ、それに照らし合わせて「いい気持ち」とか「悪い気持ち」といった分類が発生します。
つまり、本心が「OK!」と言っているのが「いい気持ち」で、「NG!」と言っているのが「悪い気持ち」です。
あなたは自分の気持ちを知ることによって、あなたの本心を知ることができるのです。
本心というのは、言葉をしゃべりません。
そのかわり、「気持ち」や「フィーリング」によって、発信をします。
ですから、気持ちやフィーリングを感じ取ることによって、本心が何と言っているかを知ることができるのです。
「幸せ」とは一体何か
そして幸せとは、その人の本心が「OK!」と言うことです。
いくらお金があっても、豪遊を繰り返しても、本心が「OK!」と言わなければ、幸せではありません。
逆に、いくらお金がなくても、たくさん遊べなくても、本心が「OK!」と言っていれば、それは幸せです。
そして、本心が「OK!」と言っているかそうでないかは、今感じている気持ちを知れば、知ることができます。
つまり、本心の声を聞き、その声を参考にして、本心の喜ぶように行動するということが、あなたが幸せになるために取ることができる、具体的な行動です。
最初に、幸せになる方法には、
- 回りの状況に手を下して幸せな状況を作り上げる
- 今ある状況はそのままで、感じ方を変えることによって幸せになる
この二種類があるというお話をしました。
そして、「感じ方を変える」のは、捉えどころがなく難しく、「外の状況を変える」のは、具体的でわかりやすいので、簡単にそちらに走ってしまうというお話もしました。
しかし、いまこうして見てきたように、自分の内に対して具体的に手を下すことは可能なのです。
自分の感じていることを知り、それを手がかりに本心が何といっているかを知り、本心が「OK!」と言うような行動をすること。
内側を変えるとはつまり、本心に沿った生き方をするということです。
今まで完全に忘却されていた本心を、最大限に尊重して生きるということです。
幸せになるための手順
それでは、今回の内容をもう一度まとめましょう。
まずは、自分の感じていることを知る。
これがスタートです。
そして、自分の感じていることを知ると、余りにも「イイ感じ」を感じていないことに驚くでしょう。
だからあなたは幸せではないのです。
幸せとはつまり「イイ感じ」を感じることですから、そのイイ感じを感じていない、イコール「幸せではない」ということです。
そのまんまですね。
そして今までのやり方は、そんな「イイ感じ」を獲得するために、イイ感じを感じさせてくれるように外の状況に具体的に手を下して改善することでした。
しかし、「イイ感じ」の発生源は、外の状況ではなく、内の状況です。
つまり、「本心が何と言っているか」です。
本心が「OK!」と言っていれば幸せだし、本心が「NG!」と言っていれば幸せではありません。
ごくごく単純なことです。
「イイ感じ」は本心からの声です。
本心が「OK!」と言っている声がつまり、「いい気分」です。
本心は声を出すことができないので、「いい気分」という形で、それを発信します。
そして「いい気分」とはつまり、幸せのことです。
ですから「いい気分」を感じたかったら、本心に「OK!」という声を出させればいいのです。
本心にお伺いを立て、本心が「OK!」というように行動する。
それがつまり、外の状況に手を下すのではなく、内を変えることによって幸せになる方法です。
手順としては、
- 感じていることを知る
- それもとに、本心の状態を知る。
- 本心がOKを出すように、行動する
この3ステップが、幸せになるための最も直接的で、最も効果的な方法です。
このことを知った今、きっとあなたの本心は「それだ!」と喜びの声を上げていることと思います。(笑)
というわけで、さっそく実践してみてください。
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