自分自身である感覚。
これが全てです。
自分自身である。
誰かになろうとせず、何かになろうとせず、ど真ん中、自分。
あなたが最終的に行きたいのは、そこです。
「ここかぁ」
その感覚を、おぼえていますか?
子供のころ、誰にも気兼ねせず、何も気にせず、ありのまま、そのままでいた時のような感じ。
それは全く大したことありません。
なんにもすごくありません。
とても普通です。
ど真ん中、普通です。
そこはとてもくつろげる場所。
全然がんばらない場所だから。
なんにも気にしてない場所だから。
いま、この世の中に生きていて、何もがんばらない、何も気にしないなんて、無理だと思いますか?
それはちっとも無理じゃありません。
「どっちかの夜は昼間」なんて歌がありました。
夜を裏から見れば昼です。
そして昼を裏から見れば、夜です。
同じ地球でも、見る位置によって、真逆に見えます。
あなたの今のその人生。
それは裏から見れば真逆です。
見る位置を変えるだけです。
何かを付け加えたり、何かを差し引いたりしません。
何も手を加えません。
それそのままに、意味が180°変わる。
苦しさのどん底。
それは、そのまんまのそれを、見る位置を変えるだけで、真逆になります。
「意識」だけの話です。
なぜならあなたの現実は、あなたの意識の中に展開しているから。
いつもなら面倒くさくて、イヤイヤやっている家事も、ゲームにしてしまえば俄然面白くなります。
今まで楽しくやっていた仕事も、上司のささいな一言でガラリと意味が変わり、全てイヤになります。
行為自体に楽しいも苦しいもありません。
楽しい苦しいが存するのは、あなた自身です。
「楽しいあなた自身」がそれをやるから、それは楽しいのです。
「苦しいあなた自身」がそれをやるから、それは苦しいのです。
「それ」自体には、楽しいも苦しいもありません。
楽しい苦しいを決めるのは、あなた自身です。
あなたの状態が、全てを決めるのです。
…
というわけで、「自分」です。
苦しいというのはすなわち、自分から外れているのです。
自然である自分。元の自分。
それが苦しいはずありません。
元の自分でいる時、自然で、ナチュラルで、スムーズです。
だからあなたが気にすべきなのは、元の自分であるかどうかです。
今の自分が、元の自分と照らし合わせて、「当たってるな~」とか「外れてるな~」とかいうのを、確認すればいいのです。
「全てがうまくいく自分」にいるから、全てがうまくいくのです。
テクニックや技術を駆使して、あれやこれやと現実に手を下すから、うまくいくのではありません。
うまくいく・いかないは、あなたが「うまくいく自分」であるかどうかによって決まります。
うまくいく自分に居さえすればいいのです。
それはすなわち、元の自分。本来の自分。
本当の自分、ど真ん中の自分です。
自分でいればうまくいきます。
自分から外れると、うまくいかなくなります。
…
「自分でいると、うまくいかない。だから自分を捨て、世の中でいいとされているテクニックを身に付けた」
かなり多くの人が、このやり方でやってきたことでしょう。
だからうまくいってないのです。
自分を捨てたから、うまくいってないのです。
それがうまくいかないことは、すでにあなたが実証済みです。
これがうまくいかないことは、わかった。
しかし、新しいやり方にも抵抗がある。
今はこういう状態でしょう。
しかし、今後進むのはどちらかというと、新しい方向です。
それはわかっています、あなた自身にも。
もう今までのやり方がうまくいかないことは、骨身にしみて理解しています。
古いやり方に戻ることはあり得ないと、自分で知っています。
しかしまだ、新しいやり方になじめない。
それはもちろんそうです。
いきなり新しいやり方になじめないのは、当たり前です。
だから、徐々に慣れていくのです。
いきなりマスターなんてできません。
今までのやり方だって、何十年もかけて馴染んできたわけでしょう?
新しいやり方だって、同じくらいの時間をかけていいはずです。
ただ気を付けなければいけないことは、元に戻らないことです。
放っておくと、いつの間にか古い馴染んだやり方に戻っています。
だから、常に意識する必要があります。
自分はどっちの方向に進むのか、進もうとしているのか。
180°の方向転換だから、相当なエネルギーが必要です。
そこは理解しておく必要があるでしょう。
今、自分がどういう状態かを常にチェック。
それは特に最初のうちは、大事なことです。
…
自分に還る。
意識するのは、ただこれだけです。
自分に居るって、どういうことだろう。
くつろぐってどういうことだろう。
ヒントは世の中に散らばっていますが、答えは自分自身しか知りません。
それは「感覚」という形でやってきます。
感覚を研ぎ澄まし、感覚に耳を傾けてください。
いつも、自分自身の声を聞くクセをつけましょう。
我々は放っておくと、自分の声を聞かずに、他人の声を聞いてばかりになります。
「誰それが言ったから、それをやってみよう」と。
しかし、それを鵜呑みにするのではなく、まず自分の声に耳を傾けてください。
そこには本当に、パッと視界が開ける感覚があったか、安心と充実とワクワクがぶわっと広がったか。
「感覚」が全てです。
感覚は間違えようがありません。
人の意見は合ってたり間違ってたりいろいろでしょうが、自分自身の感覚は「合ってる」しかありません。
答えは自分が知っているのです。
というか、自分しか知りようがありません。
感覚を掴む練習をしてください。
始めのうちはよくわかりません。
感覚がうまく掴めません。
「んー、よくわからん」
よくわからんと言うことは、「合ってない」ということです。
外れているということです。
合っていたら、わからんなんてことは、あり得ません。
あまりにも外れていることが当たり前になり過ぎて、自分がもうサッパリ掴めなくなっているのです。
しかし常に自分を掴むという意識で、小さなシッポから掴んでいってください。
小さな「これかな」から始めていってください。
180°の転換なので、初めはそんなもんです。
人を当てにせず、自分を当てにしてください。
人に聞かず、自分に聞いてください。
自分に始まり、自分に終わる。
全ては自分の中で、完結するのです。
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