「解釈」によって人生を変更する

どおにもこおにも、何かをしてしまいます。

「何かしなきゃ」と思ってしまいます。

それは今、現状が良くない、と思っているからです。

 

現状が良くない。

なぜそういうふうに思ってしまうのでしょうか。

「だって実際に良くない。お金もないし、仕事もキツイ。美人でもないし、いいことなんて一つもない」

いろいろな言葉が出てくるでしょう。

 

しかし、世界にはゴミを漁って暮らしている子どもや、飢えで死にそうな子どもたちもいます。

そういう子たちと比べても良くないでしょうか?

 

物事に良い・悪いはありません。

あるのは良い・悪いという解釈です。

なぜ、どうとでも取れる解釈を、悪いほうに取ってしまうのでしょうか。

 

すべては脳内に始まり、脳内に終わります。

何か物理的なアクションを起こして、何か物理的な変更を加える必要はありません。

すべては脳内において発生し、脳内において完結します。

何かを「する」必要は、全くないのです。

 

必要なのは、物理的な変更ではなく、解釈の変更です。

 

解釈を変更すれば、現状は変更されるのです。

いくら物理的な変更を加えても、解釈が変わらなかったら、何も変わらないのです。

いくらお金持ちになっても、いくら豪邸を建てても、解釈が変わらなかったら、何も解決しないのです。

 

だから物理的な変更を加える前に、解釈について、よく吟味してみましょう。

 

 

自分のその解釈は、いったいどこからやってきたのでしょう。

自分の現状に対する「不満」という解釈は、いったいどこからやってきたのでしょう。

 

それはわかりませんね。

わからないことを考えてもしょうがないので、それはやめておきましょう。

 

それよりも考えるべきことは、「その解釈は変更可能か」ということです。

なぜだかは知らないけど、デフォルトで与えられているその解釈は変更可能か、ということです。

 

なぜなら、人生を一変させるとは、解釈を一変させるということだからです。

解釈の変更が不可ということになれば、人生の変更も不可ということになります。

 

しかし、皆さんご存知のように、解釈の変更は可能です。

たくさんの人が、そのようにして人生を一変させてきました。

「考え方が変わって人生が変わる」

テレビのドキュメンタリーやノンフィクションの作品なんかでも、そのような実例を沢山ご覧になったことでしょう。

 

解釈の変更は可能です。

では次に知りたいのは「どうやって」ですね。

 

 

例えば最初に見たような、「現状が良くない」という解釈。

これは自分の意思でそう思っているというよりも、勝手にそう思ってしまう、どうしようもなくそう思ってしまう、ということになると思います。

意思の力が及ばないのに、意思の力で変更なんてできるのでしょうか?

 

これは「変える」のではありませんし、意思の力を使うのでもありません。

そうではなく、「もっと本当のところを見る」ということです。

 

例えば人付き合いにおいて、第一印象はいけすかない感じだったとしても、付き合っていくうちに思慮深い、いい人だったと気づくことがあります。

これはその人のより本質的な人間性を見ることによって、最初のいけすかない印象が上書きされた、ということです。

もちろん逆バージョンとして、最初はいい人だと思ったけど、付き合ってみると腹黒かった、ということもあるでしょう。

 

より本質的な部分を見ることによって、それまでの薄っぺらい印象は上書きされます。

そしてその印象は、もう元に戻るということはありません。

より本質的な部分が、最も力を持って印象を支配します。

それと同じことです。

 

「現状が良くない」という薄っぺらい解釈は、より本質を見ることによって、上書きされます。

それは、現状が良くないという解釈を「変える」のではありません。

より深い解釈によって、上書きされてしまうのです。

それによって元あったものは、消えてなくなります。

 

 

つまり、物事の表面しか見てないから、「現状が良くない」という解釈になります。

物事の表面だけを見ていたら、誰だってそういう解釈になります。

 

ですから大事なのは、物事の表面にとどまらずに、本質まで見通すということです。

表面にとどまらずに、本質まで貫き通す視線によって、薄っぺらい解釈を彼方の背後に置いて行きます。

 

「現状が良くない」

その解釈を表面にとどまらずに、奥の奥まで見通すと、何がありますか?

 

何もありませんね。

その奥にあるのは、「何もなさ」です。

すべての物事を貫き通すと、その奥には何もなさがあります。

 

 

常に視線をそこまで貫き通してごらんなさい。

あらゆる物事を、表面を見るのではなく、その奥の奥まで、「何もなさ」まで、視線を貫き通してごらんなさい。

 

そして自分に起こる変化を、目撃してください。

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