前回のエントリーはお読みいただけましたでしょうか。
そういうことです、つまり。
「何でもない」のです、実際。
何かものすごく深刻なことや、ものすごく心に響くあれやこれやが、みなさんの人生にもあることでしょう。
それらも全部、ジャンルでいうと「何でもない」です。
全てのものは「何でもない」というジャンルに入ります。
全ては何でもないにおいて、優劣がないのです。
その「何でもない」の下に、さらに枝分かれして細分化したジャンルが延々と続くでしょうが、それらの大元、一番の親は、「何でもない」です。
「何でもない」ってどういうこと?
それは文字通り、何でもないです。
あれやこれやそれといった「何か」ではない、ということです。
「何」でもないのです。
それが何を意味するのか。
つまり、それは、みなさんが思っているようなものではない、ということです。
みなさんは、AのことをBと思ったりCと思ったりするかもしれませんが、それは細分化したジャンルの話であり、元々の大元、根本は「何でもない」です。
BでもCでもなければ、Aでもありません。
すべて解決しませんか?これで。(笑)
それはどういうことだろう、AやBやCというルートを通ってDに到達することだろうか?
と、思考を使うとそんな解決方法を模索するかもしれませんが、いや、AもBもCもありませんよとなったら、それですべてが解決しませんか?
というか、問題もないし、解決もない。
「何でもない」です。
「いやいや、ここにほら、コップがあるじゃないですか」と、普通にそう言いたくもなりますね。
ないって言ったって、現にあれもこれもそれも、あるじゃないですかと。
それはないんです。(笑)
「ある」というのは、細分化したジャンルの下の方の話で、トップの「何でもない」において、すべてはなくなるのです。
どの位置で話しているかの違いです。
ジャンルのトップで話しているのか、細分化した下の方の話なのか。
その、細分化したジャンルの、下に向かうのではなく、上へ向かうということです。
物事を細分化し、微に入り細を穿って事態を把握するのではなく、「それって結局なんなの?」と大きく大きく、上に上に向かうことです。
彼の気持ちの隅々までも探るのではなく、そもそも彼って何?ということ。
何にいくら使うのか事細かく分析するのではなく、そもそもお金って何?ということ。
いつまでに何々をしてと、細かく人生設計するのではなく、そもそも人生って何?ということ。
「何でもない」まで行ったら、もう終わりじゃないですか。
もうそれ以上先がないじゃないですか。
何しろ「何でもない」ので。
その行ける限界まで行ってしまおうという話です。
…
何でもないんですよ、それもこれもあれも。
何かすごいことかと思っていたかもしれませんが、何でもないんです、実は。
全部です、全部。
全部何でもないのです。
全部は「何でもない」に含まれています、例外なく。
それをぜひ、見に行ってください。
ジャンルの下へと下るのではなく、上へ上ることによって。
すこし、静かに落ち着ける時間を取ったほうがいいかもしれませんね、細分化にまみれているなら。
騒がしくない場所で、ゆっくり、落ち着いて、探ってみるといいと思います。
人は「どこかのポジションがいい」と夢を持つと思いますが、「どこでもないがいい」こそが、究極の夢ではないでしょうか。(笑)
コメント
いつも楽しみに拝読させていただいています。
「何でもない」を文章でここまで簡潔に表現されるとは。
目が覚めるような思いがします
えーそうですか!?
ご感想ありがとうございます!^_^