天国への招待状 3

天国は何か修行僧のように、世間との関わりを絶って、一人で内に籠るような印象があるかもしれませんが、どんな印象も当たっていません。

物質的な豊かさに満たされるかもしれませんし、そうではないかもしれません。

独りかもしれませんし、大勢かもしれません。

現実世界での見え方は、様々でしょう。

 

しかし、天国は外ではなく内なので、外の状況については、もうあまり気にしません。

そっちについては、なるようになります。

放っておいても、なるようになります。

なんだ、放っておいてよかったんだ、となります。

逆にごちゃごちゃと手を下すから、うまくいっていませんでした。

放っておいた方が、逆にうまくいきます。

何もしなくてよかったのです。

 

内にいると外のことはどうでもよくなるので、自然と放っておきます。

すると、勝手にうまくいきます。

うまくいかせようと力んだり頑張ったりヤキモキしなくても、勝手にうまくいきます。

それは、うまくいかせようと思ってうまくいかせたという「うまくいく」ではなく、どっちでもいいという認識状態によって、いま現に展開しているそれをそれでいいと認める「うまくいく」です。

それでいいと認めれば、それでいい状況が展開されます。

なにしろ、いま展開しているそれが、すでにそれでいいので。(笑)

先にそれでいいという状況が展開され、その後にそれでいいと認めるのではなく、その逆ということですね。

 

要は、認識が先でも展開が先でも、どっちでもいいのです。その無限ループが回り出しさえすれば。

今までは、うまくいかない現実を見て気分が悪くなり、その悪い気分がさらにうまくいかない現実を呼ぶという、負の無限ループでした。

今回は、それでいいという認識によって、それでいい現実が展開され、それによってさらにそれでいい感が深まるという、正のループです。

 

その発端となる「それでいい感」は、天国にいることによって、発生します。

現実世界にいては、それはかなり難しいです。

なぜなら現実とは、外に気を取られることだからです。

外に気を取られていては、なかなかそれでいいとは思えません。

それは皆さんが、毎日経験済みだと思います。

 

部下は言うことを聞かないし、上司からはガミガミ言われるし、友達からは愚痴ばかり聞かされるし、家族からは文句ばかり言われる。

とても「それでいい」とは思えません。

それを直に、ダイレクトに受け止めていたら、とてもそれでいいなんて思えません。

現実世界にそのままいたら、それはほとんど不可能なことです。

 

天国世界ではどうでしょうか。

そこは180°逆の世界です。真裏の世界です。

そこでは他人は、いるけれども、いません。

見えているけれども、見えていません。

聞こえているけれども、聞こえていません。

みなさん、ガミガミわーわー言っているけれども、何も聞こえません。

次元が違うので、透明人間のように通過します。

 

外の世界での出来事は、勝手に行われています。

勝手に進行します。

勝手に展開します。

万華鏡を見ているかのように、勝手に展開します。

万華鏡をこじ開けて、中のビーズの配置をあれこれいじり回すようなことはしません。

万華鏡は勝手に展開し、勝手にきれいな景色を見せてくれます。

「ほー」とか「はー」とか言いながら、そこに展開する景色を眺めているだけです。

何もしません。

 

天国は何もしないところです。

汗にまみれてあくせくワタワタするのは、下界の人のやることです。

天国は何もしないところです。

何もせず勝手に、綺麗な風景が展開するところです。

無努力、無抵抗、無制限、無軌道。

「無」の世界です。

 

そこにはどうすれば行けるのか。

やめればいいのです、単純に。

無くせばいいのです、単純に。

そこは無の世界、何もしない世界です。

 

無はみんながもともと持っているもの。

無の上にあれやこれやのごちゃごちゃが展開してきました。

それが現実世界です。

 

全てのベースが「無」です。

だから全員が、天国への招待状を持っているのです。

例外なく全員が、持っているのです。

行きたいときに、そこへ行けるのです。

全員が招待状を持っているから。

 

文字通り下界を離れるのです。

現実世界を離れるのです。

全て捨てるのです、全て無くすのです。

 

そこは自分の中心。

外のどこでもない場所とは、自分の中心だけ。

それが自分の本質。

外見でも性格でもない、名前でも肩書でもない、本当の自分。

つまり、天国とはイコール本当の自分。

 

そりゃあいつでも行けるわけです。

24時間365日、いつでも門が開いているわけです。

門は開け放しのまま、みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げているわけです。

 

 

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