むずかしいことは何もありません。
実に違いはこの一点だけです。
すなわち、「内を向いているか、外を向いているか」です。
ここだけが、人生の分かれ目です。
なぜしたいことができないのかというと、周りの目が気になるからですね。
法律で禁止されているからでもありません。
お金がないわけでもありません。
時間がないわけでもありません。
やとうと思えばいつでもできる。
しかしできない。
それがすなわち、外を向いている、ということですね。
外側の何物も目に入らなければ、確実にそれをやっているのです。
内側を向いていれば、外側の何物も、目に入りません。
そこは自分が自分らしく、自由にできる場所です。
自由をストップさせる要素が何もないから。
内側を向いているか外側を向いているかは、実に大きな違いです。
…
内側は自分だけの世界。
そこには自分しかいません。
自分以外の要素がありません。
自分が自分としていれる場所です。
外側には自分はいません。
そこは他人だけの場所です。
そこに自分はいません。
自分0%の世界が、そこに広がっています。
内と外、同時にいることはできません。
右と左、同時に見れないのと同じです。
内を見ているとき、外は見えないし、外を見ているとき、内は見えません。
今、どっちを見ているかわかりますか?
…
外に合わせるのは疲れます。そして緊張します。
内にいるのはくつろぎます。おだやかで安心です。
どっちにいたいですか?シンプルに。
「いや、外に合わせないとダメでしょう。自分本位はダメでしょう」
まあ一般的な意見ですね。
内にいることによって、外に迷惑をかけることが心配なわけです。
「心配だからそうする」
その動機によって動く結果、手に入るものはなんでしょう。
それは「心配がなくなる」ですね。
「心配だからそうする」によって動いた結果、心配がなくなる。
これは、マイナスの要素を打ち消して、プラマイ0になったということです。
何も生み出していません。
やっと0に戻ったという段階です。
人生を0で終わりたいのかと言えば、そんなことはないはず。
100でも200でも、行けるところまで行きたいはず。
しかし、心配だからという動機で動いていては、どこへも行けません。
心配だからという動機で動いていては、どこへも行けずに、0で人生終えるということです。
プラスの道を進みたいのであれば、どこかで必ず内に向かわなくてはいけません。
…
自分の内に向かうことによって周りに迷惑をかけることが心配だと言いますが、それは必ずしもそうではありません。
迷惑はかけない、勝手に自分が周りの目を気にして躊躇しているということは、よくあります。
いわゆる「謎の統制」です。
そして、迷惑がかかったとしても、それは別にどうしようもないことなのです。
台風は迷惑です。
しかし台風は自然現象です。
だからそれはどうしようもないことです。
あなたが真に自分自身でいることは、自然現象です。
それによって迷惑がかかったとしても、それはどうしようもないことです。
だって自然現象だから。
台風と一緒です。
それは自然現象なので、それによって何が引き起こされようと、それはしょうがないことです。
そしてあなたの目線が真に内を向いているとき。
それはそれでいいという確信があります。
それは最終的に世界に利するのだということを知っています。
人間の目線と自然の目線は、必ずしも一致しません。
人間的には迷惑に映る現象も、自然の見地からしたらそれはOKだったりします。
真に自分自身にいる時、真に自然と一体化するとき、それはわかります。
人間的な心が「あーわるいなー」とは思いつつも、もっと大きな自然の心が、OKだと言っている声を聞きます。
だからOKなのです。
…
真に自然にいる時、自然にとって悪いことをするはずがありません。
人間という偏った見地の利害関係とは一致しなくても、もっと大きな、トータルな利害関係において、必ずうまくいくのです。
正しく内にポジショニングしていれば、必ず、うまくいきます。
だから安心してていいのです。
内に向かうことをためらわなくていいのです。
真に内にいる時、人間は最高の力を発揮します。
なぜならそれはすでに人間力ではなく、自然力だからです。
自分の力ではありません。自然の力です。
あの台風と同じ、自然の力です。
どんな地盤もぶっこわしながら力強く根を張る、あの自然の力です。
人間力でどんなにがんばっても、たかがしれてます。
でも自然力は、無限です。
宇宙を創生したのと同じ力です。
宇宙が無限なのと同じように、それは無限です。
我々は0であることに満足しません。
そのために生まれたのではないのですから。
0ならいなかったのと同じですから。
必ず無限を志向します。
そのように生まれついているから。
だから前に進んでいいのです。
前に進むべきなのです。
内へ、向かいましょう。
自然の力を回復しましょう。
それは宇宙の望みですらあります。
コメント