感情は2種類です。
「ポジティブ」と「ネガティブ」です。
もちろん、ネガティブよりポジティブのほうがいいですね。
では、いつもポジティブでいられるようにするには、どうしたらよいでしょうか。
…
そもそも、感情はコントロールできるのでしょうか?
できませんよね。
嬉しいときに悲しむことはできないし、悲しいときに嬉しくはなれません。
いろんな感情が来ては去っていきますが、何がやってくるのか、どれくらいここにいて、いつ去っていくのか。
それは誰にもわかりません。
勝手にやってくる感情をコントロールすることはできません。
それは天気をコントロールするようなものですから。
じゃあ、我々にできることは何か。
何もできません。(笑)
手も足もでません。
常にポジティブでいるなんて、そんなことできません。(逆もまたしかり)
できることは何もありませんが、できないことをやらないことは、できます。(笑)
何とかしようとするのをやめることは、できます。
正直「できる」ことは、それだけです。
できないことをやめたからといって、何も変わりません。
「起こることがただ起こる」のは、できないことをやろうとしようが、それをやめようが、変わりません。
では何が変わるのか?
起こることに対する抵抗がなくなります。
何とかしようとする、ということは、起こることを変えようとすることです。
それは、起こることに抵抗する、ということです。
何とかしようとしなければ、起こることに対する抵抗はなくなります。
起こることは、ただ起こり続けます。
抵抗しようが、しまいが、起こることは、ただ起こり続けます。
これがいわゆる「ムダな抵抗」です。(笑)
抵抗しようがしまいが、起こることはただ起こるなら、ただ単に抵抗はムダです。
…
そもそも抵抗が起こるのは、ネガティブな感情が嫌だから、それを排除しようとするからですね。
でも、起こることは起こります。
ネガだろうがポジだろうが、起こることは起こります。
抵抗は関係ありません。
抵抗しようがしまいが、起こることはただ単に起こります。
抵抗すら、ただ単に「起こって」います。
ただ単に、それを見守るしかありません。
我々は何かを「する」存在ではなく、何かが「起こる」フィールドです。
全てはただ単に、起こっています。
ネガティブな感情も、ムダな抵抗も、それらを何とかしようとする動きも、全部。
我々にできるのは、起こることを起こるままにすることだけです。
起こることを、ただ見守りましょう。
好奇の目を持って、ただ見守りましょう。
「おおすごい、これが『退屈』かぁ」
「これが『無力感』か、なるほど」
「『やるせなさ』とはこういう感じね、ふむふむ」
経験に軽重高低はありません。
それはただそれです。
ポジティブやネガティブは、後づけです。
もともとそれは、あくまでただそれです。
やるせなさ、無力感、後悔、残念、歓喜、鮮やかさ、嬉しさ、満足。
そこに軽重高低、ポジティブネガティブはありません。
あくまでそれは、ただそれです。
それの後には別なそれがやってきて、その後また別なそれがやってきます。
無限です。
ひたすら無限です。
永遠の川の流れをボートに乗って、永遠の岸の景色を永遠に眺めているようなものです。
景色は永遠に変わり続けます。
ただそれを、ボートに乗って眺めています。
景色が気に入らないからと、ボートを降りてザブザブ川を渡り岸に上がって景色を変えるようなことはしません。できません。
手も足も出ません。
ただ眺めているだけです。
あきらめ、無抵抗。
それは、人生は努力と根性で切り開くものだという、一般的な考えから外れます。
何かしなきゃいけない、という、世間の通念から外れます。
何もしないなんて、怠惰だ、サボりだ、ありえない、というのが、社会の通念です。
あきらめてください。投げてください。
あなたにできることは何もありません。
もう観念しましょう。
楽になってください。
もう丸投げです。全部丸投げ。
草原にどっさりと身を横たえ、流れる雲を眺め、そよ風が頬を撫でるままにしてください。
完全無抵抗。
あるがまま、そのまま。
そのままでOKです。
頑張ることなんて何もない。
雲は流れ、そよ風は吹きます。
あなたの中を、出来事はただ流れます。
それがそうでしかないように、ただ流れます。
それがそれ以外の何かではなく、ちゃんとそれであること。
それはすなわち「完璧」です。
あなたは完璧です。
世界は完璧です。
何もしなくても初めから、全ては完璧です。
何もする必要はありません。
全ては初めから完璧です。
それそのままに、全ては完璧です。
その完璧さにくつろいでください。
楽になってください。
頑張っても頑張らなくても、世界は安心です。
どうか肩の荷を降ろして、くつろいでください。
完璧さにくつろいで、その完璧さを享受してください。
それは最初から、あなたのものです。
好きなだけ享受してください。全部あなたのものです。
あなたが世界で、世界はあなたです。
完璧さと美しさと心地よさに、ただひたりましょう。
完全無抵抗に、ただ世界の心地よさに身を任せましょう。
期待も不安も無用。
「ああなんて美しいんだ…」
理屈を超えよ?
あなたは宇宙だよ?
ちっこい地球でしか通用しない通念なんか捨てて。
できてもいい、できなくてもいい。
何でもいい。
あなたは宇宙なんだから。
コメント