世界は真逆、という話

世界は「真逆」でした。

成功は掴むものではなく、やってくるものでした。

成功は求めるのをやめたときに、やってくるものでした。

捨てる、捨てる、捨てる

 

人生がうまくいくのは、うまくいかせようとあくせくするのをやめたときに、うまくいきます。

欲しいものは求めると手に入らず、あきらめた時に向こうからやってきます。

ひらめきは考えるのをやめた時に、向こうからやってきます。

「逆転」の世の中です。

 

たくさん手に入れたければ、たくさん捨てることです。

たくさん捨てることでたくさんスペースができ、たくさん満たされます。

 

これは大発見です。

コペルニクス的大発見です。

我々が今までうまくいかなかったのは、実に真逆のことをやっていたからですね。

 

 

人は溺れそうになったとき、必死でジタバタしますが、そうすると逆に溺れます。

何もしないでただ浮かんでいる方が、助かる可能性は高まります。

 

人は恐れや不安に襲われたとき、必死で何かにしがみつこうとしますが、逆に手放したほうがうまくいきます。

というか、手放さないと本当の意味ではうまくいきません。

手放すことが真の解決であり、その他は偽の解決、一時的な解決です。

 

恋にすがる、趣味に没頭する、仕事に打ち込む、子供に依存する。

空しさややるせなさを埋めるために何かにすがるのは、今までのやり方です。

ごく普通の発想です。

 

しかしそれらは、掴んでも掴んでも、掴みきれません。

どこまでいっても、真の満足は得られません。

一時的な満足なら、幾度か手に入るでしょう。

しかし、真の満足には、絶対に到達できません。

 

なぜなら方向が逆だからです。

方向が180°逆です。

行けば行くほど、本来行きたかった場所は遠ざかります。

捨てる、捨てる、捨てる

 

ある時点で「おかしい」となって引き返すまで、ひたすら行き続けることになるわけですが、もちろん死ぬまで気づかないこともよくあります。

というか、大抵の場合はそうでしょう。

そして、自分の人生はまあいい人生だったなと自分を納得させるか、あるいは悔いを残しながら、死んでいきます。

 

逆に、そうやって必死でしがみついていたものを突然失うことによって、一気にコペルニクス的転回を果たすこともあります。

延々築き上げてきたものが、脆くも崩れ去るのです。

一気にゼロポイントに引き下げられます。

全ては無に帰します。

 

この時、コペルニクス的転回によって、底が一気に頂点になります。

底の底、ゼロポイントが実は頂点なのです。

「無」は「全て」なのです。

 

真に求めていたものは、全てを失うことによって、初めて手に入りました。

全てをあきらめたとき、全てを投げ捨てたとき、逆に全てが向こうからやってきました。

 

 

しかし、このゼロポイントから、また延々築き上げる作業を開始する人もいます。

また同じことを繰り返すのです。

真実に気づくまで、何度も何度も繰り返すのです。

 

では、このコペルニクス的転回はどのように起こすことができるのでしょうか。

いえ、それは起こすことはできません。

「起こる」ものです。

 

ゼロポイントのチャンスを何度も得ながら、死ぬまでそれに気づかない人もいるでしょうし、沢山の成功を得、人が羨むような満たされた生活をしながら、忽然とそこに到る人もいるでしょう。

コペルニクス的転回は「起こる」ものであり、その仕組みも理由もわかりません。

 

では我々にできることは何もないのかといえば、そんなことはありません。

我々にできることは、その存在の可能性を知り、それを希求することです。

真実があることを理解し、それを求めることです。

「求めよさらば与えられん」です。

 

実際、普通の生活を今まで通りしている人にとって、「捨てる」「放棄する」の意味は、よくわからないと思います。

「捨てる? いや得たいよ。沢山欲しいよ」

というのが、普通の発想ですから。

「わかる」が起こるまで、その意味は全くわからないと思います。

「得る」ことの空しさ、幻影性が、身に染みるまで、それは理解できないでしょう。

 

だからそれは、「起こる」しかないのです。

 

でも、本当にそれが欲しいなら、求めてください。

我々にできるのは、それを求めることです。

 

 

「捨てる」は「得る」よりも簡単です。

「やめる」は「やる」よりも簡単です。

難しいことをやればやるほどうまくいかず、それらをやめればやめるほど、うまくいきます。

本当に逆転の世界です。

 

世界はシンプルなはずです。

極限までシンプルなはずです。

複雑さは、見せかけです。

物事は複雑にするのではなく、シンプルにしましょう。

極限まで、シンプルにしてみてください。

物事にへばりついた複雑さを全てはぎ取り、ただの「それ」にまで分解してみてください。

もう行くところがないところまで、シンプルにしてみてください。

 

その行き止まり、こそが、ゴールです。

もう終わりだ! というそこが、スタートです。

コメント

  1. riepi より:

    はじめまして♪

    メチャメチャ、 分かりやすいメッセージをありがとうございます!
    まだ全ては読んでいませんが…
    読んだメッセージは全て、響くものばかりで、今の私にタイムリーです(^^)

    まだまだ、幻想に翻弄されながら、ですが…
    日々、本質にフォーカスする事を意識して過ごしております☆

    ただ、お礼が伝えたくてコメント致しました(〃∀〃)
    今後の更新も楽しみにしています♪♪

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