嫌なことから逃げようとしたり、嫌なことを改善しようとするのではなく、やりたいことをするのが正解です。
なぜなら、世界は否定ではなく、肯定でできているからです。
肯定は流れを流す力であり、否定は流れを止める力です。
そして大事なのは、「何を」ではなく、「流れ」そのものです。
何が流れているかは関係ありません。
「流れている」か「流れていない」かが、大事です。
あなたは、流れを堰き止める力に頓着する必要はないのです。
「流れる」こと、そのものが大事です。
あなたは今、流れていますか?
それとも、淀んでいますか?
…
あなたは、幸せになるための方策や問題を解決するための方策を探しているのかもしれませんが、その状態を客観的に見てみると、どうでしょう。
流れているか、淀んでいるかで言うと?
淀んでいますね、流れていませんね。
問題に取り組むというのは、すなわち淀みです。
取り組んでいる間は、何も流れていません。停滞です。
実際、問題に取り組んでいる間は、重苦しい空気、淀んだ空気を感じるのではないでしょうか。
そして、うまくいっている時は、スムーズに「流れている」感覚があります。
これも実際に感じるものです。
その「感じていること」に、敏感になってください。
感じていることは、今あなたがどうであるかを、ストレートに教えてくれています。
その声はあなたを導く、ガイドです。
…
では、停滞の中にいる時、どのように流れを捕まえたらよいのでしょうか。
これは、あなたの本心の声を聞くことです。
本心の声には、間違いがありません。
なぜならそれは、あなたの本心だからです。
本心の声を聞かなくては始まりません。
それが全ての指針となります。
本心の声がよく聞こえるようになると、流れはどんどんスムーズになるでしょう。
本心の声をキャッチすること。
あなたが全力を持って取り組むべきは、それです。
…
本心の声は、どのようにしたら聞こえるのでしょう。
これは本当にまわりの情報をシャットアウトして、本当のところはどうなのか、自分にひたすら耳を傾けることです。
初めは全くわかりません。
何も聞こえてきません。
逆に外野はうるさいですよね。
外の情報は、いつもあなたにグイグイと迫ってきます。
うっかりネットサーフィンでも始めようものなら、止まらなくなります。
うっかりテレビでもつけようものなら、止まらなくなります。
うっかりおしゃべりを始めようものなら、止まらなくなります。
外の情報はいつも、あなたにグイグイと飛び込んできます。
だから、そのグイグイを無視して、何も聞こえない内側にひたすら耳を傾けるのは、非常に困難です。
…
「耳を傾ける」という行為も、わかりづらいかもしれません。
これは別な言い方をすると、「思い出す」と言ってもいいかもしれません。
本当は自分はどんな存在であったか、本当はどうしたいのかを「思い出す」ということです。
そう、自分の底から湧き上がってくるものを、静かに見守る、そして丁寧に掬い上げる。
という言い方もできるでしょう。
その時大事になってくるのが、自分に対するレスペクトです。
自分を大事に、丁寧に取り扱う心がそのまま、自分に耳を傾ける時の態度です。
自分に対する、興味、関心。
これはある意味、「自分マニア」になるようなものです。
興味と関心を持って、丁重に扱うこと。
本当にすごい存在であると、心から敬うこと。
興味を持てば持つほど、知ろうとすればするほど、大事にすればするほど、より本当の自分は姿を現わすでしょう。
…
初めは本当に、かすかな声です。
いとも簡単に、雲散霧消してしまう、かぼそい声です。
それに対して外の声は、ガヤガヤとうるさいです。
このかぼそい声を掬い上げるのは、本当に注意力と忍耐力が必要です。
でもそれが、あなたにとって絶大な意味を持つのです。
本当の声だけが、本当の生き方を教えてくれます。
注意力と忍耐力を発揮して、ぜひそのかぼそい声を捕まえてください。
この声が聞こえると「あっ!」っとなります。
「これだ!」って。
「私の人生、これを待っていたんだ!」って、完璧な確信を得ます。
でもまたすぐにかき消されます。
でも、一度捕まえてその存在を確信した後は、もう迷うことはありません。
「自分の内に、確かにそれがある」と確信した後は、前よりも注意力は向かいやすくなります。
ひたすら聞き続け、その声に従ってください。
コツは、自分を大事にし、興味を持ち、丁重に扱うことです。
すごい存在であることに感謝し、真心をもって接することです。
そしてそれを続けることです。
それは誰にも与えてもらうことができません。
あなたがあなた自身で、捕まえるしかないものです。
勇気と忍耐力と集中力を発揮して、その声を捕まえてみてください。
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