個性とは、何もしない時に自動的に出てくるものです。
個性とは、もともとあるものです。
もともとあるものを邪魔しない時、それは自動的に出てきます。
個性の何が気持ちいいのかって、それが「自動的」なところです。
ほっといたら出てくるものですから、それは無努力です。
何の頑張りも、ガマンもいりません。
自動的って気持ちいいでしょ?
自動的にご飯が出てきて、自動的に風呂が沸いて、自動的にベッドが整えられる。
まるで王侯貴族の暮らしのように、それは気持ちのいいものです。
自動的。
何の努力も無しにそれは溢れ出し、流れ出す。
何もしないからこそ、それは自由に溢れ出す。
大事なのは努力や規律ではなく、自分の中から自然に溢れ出す泉を、自由に流すことです。
道を整えるのではありません。区画整理でもありません。
流れるままに流すのです。どこを流れるかは関係ない。
自由に流れることが大事。
自由と横溢です。
「流れる」そして「自動的」。
そこにこそ人生の妙味は潜みます。
見た目や体裁で流れを滞らせるよりも、見た目も体裁も構わず、真に自由に流れるところに、人生の醍醐味があります。
反社会的に生きろと言っているのではありません。
真実に生きろと言っているのです。
…
あなたもこの人生の真の快感を、何度か得ているはずです。
なぜかはわからないけど、何の努力もなくスムーズに事が運んだ。気持ちよかった。
そういう経験がこれまでの人生に、何度かあるはずです。
会社勤めや家事に追われて忘れがちですが。
それをたびたび思い出しましょう。
そして、そっちに移行していきましょう。
あれはほんとにすごかったと、自分の中で伝説になるような出来事が、幾度かはあるはずです。
忘れているだけかもしれませんし、そんなことは一度もないということもあるかもしれませんが、それでもそっちにいきましょう。
あなたの中には、何がしかの懸案事項もあることでしょう。
仕事の悩み、恋の悩み、将来の悩み。
いろいろな懸案事項があることでしょう。
何とかしなければいけない課題が山積みなことでしょう。
捨ててしまいましょう、それらは。
些細なことに関わっているうちに、人生終わってしまいます。
最も大事なことに、最もたくさんのリソースを割きましょう。
最も大事なことは、自分が自分らしくいること。
自動的に流れること。
気持ちよくいること。
人生の醍醐味を謳歌すること。
真の個性を発揮すること。
個性とは、天からのギフトです。
「個性」とは言いますが、最も個性的でいるとき、「個」という感覚はありません。
むしろ「全」です。トータルです。
円満、完全、欠けるところがない。引っかかるところがひとつもない。全てがスムーズ。一体感。
「個」とは、勝手に個性的に見えるのであって、本人はそんなこと気にしちゃいない。
ただ気持ちよく流れているだけ。
気にすることなど何もない。
個性的であってもなくてもどっちでもいいし、何でもいい。
これを生きずに、一体何を生きるというのでしょう。
他人の些細な言動がそんなに大事?
彼が何を言ったか言わないかがそんなに大事?
世間のニュースがそんなに大事?
SNSの戯言がそんなに大事?
あなたの貴重な時間を本質とは関係ない些細なことに費やして、本当に大丈夫ですか?? 本当に平気??
そんなことより本質を生きたいでしょ、どう考えても。
うっかり忘れちゃうんですよ、日常の雑事にかまけていると。
だからたびたび思い出しましょう。
ただ単に忘れているだけです。
やりたいことをやるんじゃなくて、何もやらない。
「やりたいことを見つけなきゃ!」じゃなくて、何もなくていい。
縛りからの解放です。
「何かでなきゃいけない」という縛りからの解放。
それはもはや、やりたいことではありません。
やっちゃうことです。
ついうっかりやっちゃうこと、気づいたらやってること。
無努力です。何もしません。
何もしてないのにやってること。
それが本物。
自由の感覚、流れる感覚、ファッと目の前が開ける感覚。
これやん!という感覚。
本物は間違えようがありません。
あれかな?これかな?じゃなくて「これやん!」。
つかまえたら逃がさないでください。
もう日常の些事に埋没させないでください。
「それ」
それとともに、生きましょう。
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