「うまくいく」は、うまくいっているから、うまくいっています。
「うまくいかない」は、うまくいってないから、うまくいっていません。
ちゃんとそれが、そのようにあります。
「当たり前じゃないか」
「そりゃそうだ」
「で?」
その当たり前すぎることを、よく見ていただきたいのです。
当たり前すぎていちいち立ち止まらないことを簡単にスルーせずに、そこにとどまってみて欲しいのです。
最もシンプルで最も簡単なことの中に、最も核心があります。
全てのことが、そうであるように、そうなっている。
そのことについて「考える」のではなく、そこにとどまってみて欲しいのです。
それは「わかる」のではありません。
わかる何物もないから。
考えるのではなく、「とどまる」のです。
「何を言っているのかよくわからないよ」
そうです、その通りです。
それはわかるものではありません。
よくわからなくていいのです。それはよくわからないものだから。
それで正解です。合ってます。
わかろうとするのではなく、ただとどまるのです。
それは「考えない」ということに似ています。
考えない時、世界のありのままが、そこにあります。
変に解釈しない、むき出しの世界が、そこにあります。
それを見てあなたは、どのような感想をいだくだろうか。
感想なんて、ありはしない。
何も、ありはしない。
いろんな現象がそこにあるけど、何もありはしない。
あるけれども、何もない。
そこにしばらくとどまってみてください。
それに身体をなじませてみてください。
…
あなたが大事なことだと考える、アレやコレや。
そんなものはありはしない。
全ては小さくなり、薄くなり、消えていく。
その場所がきっと、気に入るはず。
何もないって、すごい解放。
そこは今までと全く同じ場所。
何も違わない。全く同じ場所。
何も変わってない。
でも何かが変わったから、変わったという印象を受ける。
それは状態が変わった。
自分の状態が変わった。
世界は何も変わってないけど、自分の状態が変わることによって、世界が変わった。
つまり、「世界=自分」だということ。
世界を変えるために世界に直接手を加える必要はない。
世界を変えるためには自分自身を変えればいい。
自分を通して、世界を知覚している。
であれば、知覚を変更することによって、世界を変えることができる。
何かしようとしていたことを、全てやめること。
何かしようとするのは、そのままではOKではないから。
だからOKではない現状がそこにあるという。
そのまんま。
何もしない時。
全てはパーフェクトだから何もすることはない、とするとき。
それはやはりその通りそのまんまになる。
全てがパーフェクトなときにやる何かは、ただやりたいからやる。
やる必要があるからやるのではなく、ただやりたいからやる。
だから、別に結果なんてどうでもいい。
ただやりたいからやった。
やること自体が目的。
普通「行動」といえば、結果のためにする。
合格するために、勉強する。
お金を稼ぐために、仕事する。
不安を解消するために、結婚する。
それは、もし結果が手に入っているなら、わざわざやらないこと。
すでに合格しているなら、勉強はしない。
すでにお金があるなら、仕事はしない。
すでに不安がないなら、結婚はしない。
すでに全部あるなら、何もしない。
それでも何かをやるとしたら、それはただ単にやりたいから。
結果を手に入れるためではなく、ただやりたいから、やる。
「何もしない」の意味がおわかりいただけただろうか。
何もしないによって、世界はパーフェクトになるのです。
それは、世界に手を加えることによって、世界をパーフェクトに作り変えることとは違います。
世界は世界でしかないのです。
じゃあ我々に何ができるのかというと、それをどう捉えるかです。
不足と捉えるなら不足が、完璧と捉えるなら完璧が、そこにあります。
世界はなんにも変わりはしないけど、認識によって世界は変わります。
すなわち、世界は自分で作ることができるのです。
この力をあなたも使ってみてはどうかという話です。
力技で世界を変えていく時代は終わりました。
これからは「何もしない」によって世界を変えていく時代です。
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