私たちは普通、「どうしようか」「何をしようか」と、「やること」に意識が行きがちです。
でも、大事なのはやることではなく、「どうあるか」です。
自分がどうあるか、という発想は、普段あまりしないと思います。
自分がどういう自分か、ということは、普段あまり考えないと思います。
今回はひとつ、自分がどういう自分であるかについて、深く考えてみましょう。
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「自分」には、普段隠されていて、表に出ない部分があります。
それをご自身で自覚できますでしょうか。
それを仮に「本当の自分」と呼びましょう。
本当の自分には、本当の自分なりの望みや、好きなことがあります。
例えば、本当の自分はお金が好き、ということはあり得ません。
なぜならお金とは、人間が後からこしらえたシステムだからです。
自然な存在である本当の自分が、自然にはなかったシステムが好きということはあり得ません。
お金が好きと言っているのは、本当の自分ではない、別な自分です。
同様に、本当の自分が、SNSが好きだったり、芸能ゴシップが好きだったりということもあり得ません。
本当の自分が好きなのは、もっと本然的なことです。
歌ったり踊ったり自然のにおいをかいだりとか、もっとシンプルであっけなくて、些細なことだったりします。
そしてそれは、あまりにもシンプルで些細であっけないから、普段は見過ごされています。
あなたは本当に、魂からの願いでSNSをのぞいたりしていますか?
魂からの望みで、YouTubeを見たりしていますか?
魂からの願い。本当の自分の希望。
その些細な信号を感じ取って、それを大切にすること。
それがすなわち、いい人生への第一歩と言えるのではないでしょうか。
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私たちは普段、あまりにも雑に生きています。
本当の願いを聞いていませんし、自分を大切にしていません。
そしてその結果として、イライラとしたり、殺伐としたり、不安な毎日を送っています。
いい人生とは、自分が満足した人生です。
どの自分が満足した人生かと言えば、本当の自分です。
本当の自分の願い、本当に好きなことが満たされた人生です。
にもかかわらず、私たちは普段、あまりにも雑です。
もっとも大切にしなくてはいけないものを雑に扱い、どうでもいいことに時間を割きます。
あまりにも視線が外を向きすぎています。
もっと自分のことをよく見るべきでしょう。
自分のために。
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いい人生にしたいとは、誰しも思います。
しかし実際にやっていることは、的を得ていません。
本当の自分を置いてけぼりにしたまま何かに一生懸命取り組んでも、それは的外れに終わります。
まず最初にやるべきことは、本当の自分が発する微弱な信号を敏感にキャッチすることです。
何を望んでいるのか、何が好きなのかを知ることです。
そしてどんなに小さくても、それを叶えることです。
山に行きたいでも海に行きたいでもアイスが食べたいでも、何でも。
本当の自分を捉えることが不慣れすぎて難しいかもしれません。
でも、あきらめないことです。
本当の自分を満たすことでしか、本当の幸せは得られません。
本当の自分をあきらめることは、人生をあきらめることです。
あなたが今、そこで生きている限り、人生をあきらめる必要はありません。
本当の自分に向かった瞬間に、幸せの歯車はもう動き始めているのです。
すでに幸せに片足突っ込んでいるのです。
「本当の自分」
今まであまり顧みなかったその発想。
今まであまり幸せを感じなかったとしたら、本当の自分を置いてきたからでしょう。
お金だとか生活の不安だとか、ちょっと一瞬忘れて、本当の自分に意識を振り向けてみてはいかがでしょう。
本当の自分の望みって、別にビッグになりたいとか大金持ちになりたいとか、そんなものではないはずです。
もっと些細な、もっとシンプルなことであるはずです。
やさしい気持ちとか、愛とか光とか、なんとも言えない気持ちとか。
その本来の気持ちを大事にしましょう。
誰に言わなくてもいいですし、誰に見せなくてもいいです。
でも自分だけは知っておきましょう。
本当の自分の本当の気持ちを。
あなたは神様を知っていますか?
想像の中とか、お話の中で知っているでしょう。
でも、本当の自分を知ったなら、そこに神様を見るはずです。
神と呼びたくなるその感覚を、あなたは自分自身に発見するはずです。
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