問題解決の方法

何かになりたいと、私たちは思います。

でも私たちがなれるのは、自分自身だけです。

自分以外にはなれません。

ですから、自分自身になりましょう。

 

でも、自分自身って、すでに自分自身なのに、どうやって自分自身になるのでしょうか?

 

そう、すでに自分自身なので、「やることはない」ということですね。(笑)

何もやることはないわけです。

 

でも、何もやることはないと言われても困りますね。

今の状況が不満だから、それを変えたいわけです。

それなのに何もしないのなら、何も変わらないじゃないかと。

「何かやることをください」と、そう言いたくもなります。

 

しかし、何かをやるから、逆におかしなことになります。

何もやらなければ、おかしなことにはなりません。

 

そもそも、問題は何もありません。

 

問題がある状態がデフォルトではありません。

問題は、どこかの時点で発生するものです。

発生させなければ発生するものではありません。

最初からあるものではありません。

 

 

問題とはつまり、比較の問題です。

比較があるから、OKとNGが発生します。

比較がなければ、全てOKです。

NGは全て、OKとの対比によるものです。

対比するものがなければ、全てはOKです。

 

ダメっていうのは必ず、何かと比べてダメなはずです。

それ単体ではダメとはわかりません。

 

健康な状態に比べて、病気はダメ。

他社の売り上げと比較して、自社はダメ。

あの子の容姿に比べて、自分はダメ。

 

比較がなければ、病気はただの病気だし、自社はただ自社だし、自分はただ自分です。

それらがダメとかはありません。

 

結局問題とは、問題にするから問題になっている、ということです。

なんかとても当たり前ですね。

問題にしなければ、何も問題になりません。

 

 

このように、問題とは「発生」するものです。

もともと問題は、何もないのです。

 

どこかの時点でそれを問題と認識し、「取り組み、解決しないといけないもの」という扱いをしたから、そうなります。

何もしなければ、何も問題はありません。

 

 

じゃあ、やめるって何だろう?

 

問題化は、そもそも「やってる」という意識すらない。

ほとんど無意識に、それは行われている。

やってるつもりもない。

 

そんな無意識なものを意識するなんて、そもそも難しい。

だから、問題となる原因を一個ずつ捕まえてツブしていくやり方は、気が遠くなるし、そんなの不可能だと思える。

 

なので、一個ずつに対処するのではなく、そもそも「やめる」のです。

ただ単に、「やめる」のです。

 

個別のスイッチを切るのではなく、メインスイッチを一個切るのです。

そしたら個別のスイッチも、全部まとめて落ちます。

 

そんなメインスイッチ。

それが、ただ単に「やめる」ということです。

 

 

個別のスイッチとは、いってみれば「行為」です。

何かをやることによって、何かを何かに変更する、ということです。

彼との関係を断ち切るとか、思い切って上司に報告するとか、何かしらの「やること」です。

 

そしてメインスイッチとは、行為ではなく「在り方」です。

そういう状態である、ということです。

そういう状態である時、彼との関係を断ち切るとか、上司に報告するとかいう行為は、勝手に「起こり」ます。

「やる」と「起こる」の違いです。

 

自動的か他動的かの違いです。

自ら動くか、勝手に動くかの違いです。

そういうふうに在れば、行為は勝手に起こり、物事は勝手に整うという、そんな「在り方」です。

 

その在り方とは、「もともとの自分自身で在る」ということです。

つまり、「何もしない」ということです。

そのままでいる、ということです。

 

 

「何もしない」って、簡単そうであり、難しそうでもあります。

 

何もしないということ。

メインスイッチを落とすということ。

それがどういうことなのか、改めて感じてみましょう。

 

力を抜いて、楽になり、そのままが出てくるとはどういう感覚なのかを、探ってみましょう。

単に、楽になってみましょう。

そのままが、何も問題ないのです。

その「そのまま」に居るだけです。

やることは、何もありません。

 

 

単純に、「何もしなくていい」ってなったら、ホッとしませんか?

「明日から何もしなくていいよ」って言われたら、ホッとしませんか?

 

なんでホッとするのかと言えば、それが本来の状態だからです。

人は本来の状態に戻った時に、ホッとしたり、落ち着いたり、いい気分になったりします。

その状態を、頭の中に作るのです。

 

「気分」だけでいいのです。

全てのしがらみを捨て、自由になってみましょう、脳内で。

そのためにできることをしましょう。

何かをするなら、気分の落ち着くこと、ホッとすることを選択してみましょう。

 

気持ちが変われば、行動も環境も自然と変わります。

ですから、まずは「気分」を変えていきましょう。

 

問題解決とはつまり、問題が何もない場所へ行くことです。

それはどこかと言えば、元々の場所。

何もしない時に、ある場所です。

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