自分自身を見つける

憧れのあの人のスタイルは、憧れのあの人のものであって、あなた自身のものではありません。

あなたは自分自身のスタイルを見つけましょう。

それは誰も知りませんから、誰かの真似によっては手に入りません。

それは、今の段階では自分自身ですらも知らないものです。

 

それは「決める」ものではありません。

あなたがこのスタイルにしようと、決めるものではありません。

それはもうすでにあるのです。

あとはそれを見つけるだけです。

 

あなたはあなた自身であるときに最もくつろぎ、最も真価を発揮します。

その自分自身を、あなたは自分自身で見つけるのです。

 

スタイルにこだわるのではなく、真価を発揮することにこだわるのです。

その結果として、自動的にそのスタイルを纏います。

 

 

それは、「ホームポジションとズレ」とも言えるでしょう。

いま、ホームポジションからズレた状態。

それをホームポジションに帰る、元に戻る、それを見つける、ということです。

 

ホームポジション。

自分の「ホーム」ですね。

 

これは悟りによって一気にバチッと戻れることもあるでしょうし、徐々にゆっくり、そこに近づいて行くというパターンもあるでしょう。

いずれにしても、ホームとズレ、この揺らぎを繰り返しながら、人生は進行していくでしょう。

 

この「ズレることができる」ということが、実は大きな意義です。

ズレることができずに、いつもホームポジション。何のブレもなく間違いもない。

これってどうでしょう?

つまらんですよね、単純に。

ズレることができる、そして、元に戻ることもできる。

この自由度。

これこそが意義です。

 

まずは自分のホームポジションを知らない人は、それが何であるかを知りましょう。

自分の戻る場所、本来の位置。

そのためには、ズレがなぜ起きるのかということを知るといいでしょう。

 

 

なぜズレるのか。

それは動くからですね。

単純な話です。

そこから動かなければずっとそこにいるのに、動くからズレるわけですね。

 

だから、動かないことです。

動かないことによって、元に戻ります。

動かないことによって、どんどん、どんどん、元に戻ります。

そして最終的にコトリとたどり着く場所。

そこが自分のホームです。

 

 

「動かないってなんですか?」

動かないは動かないです、文字通り。(笑)

瞑想や座禅なんかのように、「物理的に動かない」ということも、一つの助けになるでしょう。

最も核は「意識」です。

意識を鎮め、静止させます。

SNSをやめ、テレビをやめ、おしゃべりをやめ、思考をやめます。

完全なる静止。

沈んで沈んで、コトリとたどり着く最終的な底。

そことのコネクトを深くしていくことです。

 

必ずズレます。

それが三次元世界で生きるということですから、必ずズレます。

でも、ズレたら、戻ります。

戻ると、またズレます。

ホーム、ズレ、ホーム、ズレ。

それの繰り返しです。

それの繰り返しによって、人生は進行していきます。

 

ズレっぱなしの人は、まずホームを見つけてください。

そこから話は始まります。

そのためには、静止です。

ストップ。

それは広大無辺のパラダイスとか、そんなものではありません。

想像はしないでくださいね。

想像によってデッチ上げないでくださいね。

それは想像をやめた先にあるものですから。

想像をやめ、思考をやめ、全てをやめる。

その時たどり着いた、底。そこ。

 

むずかしく考えないでください。

いやむしろ、何も考えないでください。

普通に当たり前の話です。

近所のスーパーに買い物に行くくらい、当たり前の話です。

当たり前の当たり前、一番当たり前。当たり前の親玉が、それです。

 

「何?どれのこと言ってんの?」

どれでもありません。

どれでもないものってなんですか?

それです。

 

トンチじゃありません。

リアルです。

リアルのリアル。最もリアルがそれです。

 

最も当たり前、最もリアル。

つまり、行き着く先。最先端。

全てをはぎ取り、全てを無くし、最後に残った物。

 

行き着かないということは、まだはぎ取るべきものが残っているということですね。

まだ完全に全てを無くし尽くしてないということですね。

行き着くところまで、行ってください。

落ちて落ちて、底まで落ちてください。

完全に沈み切ってください。

 

ホームを見つけてください。

そしてそこに居てください。

するとまたズレます。

そしたらまた戻ってください。

 

ホームとのコネクトを深くしていけば、あなたのスタイルは自ずと身についていることでしょう。

いえ、もはや、スタイルなんて気にもしていないことでしょう。

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