2018-09

真実とは何か

「願望」の取り扱い

望んだものが手に入るのは、実は幸せなことではありません。それは地獄の始まりです。熱望していたものが手に入った。その瞬間は幸せです。でもそこが、地獄の始まりです。それに執着を引き起こす、あるいはその快感が病みつきになり、さらなる熱望を引き起こ...
真実とは何か

生の実態を知る意味

(前回の続き)生の実態は、我々が今までそう思ってきたものと、まるで違いました。生は何かを成し遂げなきゃいけないわけでも、何者かにならなきゃいけないわけでもありません。生は何かを「やる」ようなものではありませんでした。それは、何かが起こる「場...
真実とは何か

生の実態

「ある」とは何でしょうか。例えばコップ。目の前のそのコップは、ちゃんと手で触れるし、爪でたたけばカツカツ音がします。ちゃんとそこに実在としてある、という感じがします。では、頭の中の思考はどうでしょうか。手で触ることができないそれは、あると言...
真実とは何か

問題の本質と問題の解決

「問題」とは、それをそのままに捉えるのではなく、何か別なものに捉えるということです。例えば「恋人と連絡がつかなくなった」という出来事。これに対して、逃げられた、フラれた、裏切られたと、何か「別なもの」に捉えるのが「問題」です。ですから問題の...
真実とは何か

苦しみの実体、そして苦しみからの解放

苦しみとは一体なんでしょうか。普段はあまり見ないようにしている、なるべく避けようとしているそれを、一度じっくりと見てみましょう。それは「感覚」ですね。重苦しい感じ、鬱陶しい感じ、もやもやした感じ、重い感じ、いやな感じ。言葉では限界があります...
生きる意味

苦しみの意味

人が人生というものに疑問を持つのは、たいていうまくいかない何かがあったときです。順風満帆、万事上手くいっているときに疑問を持つことはありません。人知の力ではもうどうしようもないこと、深い喪失、悲しみ、懊悩。そういう状況に出くわしたときに人は...
真実とは何か

ありのままの事実

ものごとはただ起きているだけ。それが事実ではないでしょうか。「自分がそうしたからそうなった」ではなぜ自分はそうしようと思ったのでしょうか。それは「そうしようと思う」が「起こった」からではないでしょうか。よく見ると世界はただ起こっているとしか...
真実とは何か

変わるものと変わらないもの

「ものごとはあまりにも変わる」みなさんが経験する現実ですね。あなたのまわりの状況は、10年前とも20年前とも違い、すっかり変わっていますね。そんなに大昔でなくても、1日前2日前、あるいは数時間前、数秒前でも、一瞬たりとも同じではあり得ません...
真実とは何か

「見ること」が人生を根本的に変える

(前回の続き)見ること。それは、「それが、そうである様を、ただ見る」ということです。実につまらない、何の興奮も感動もない、退屈極まりない行為です。すぐにその「退屈さ」に目が行きます。「つまらなさ」に目が行きます。あるいは、何かすごいことが起...
真実とは何か

「求める」よりも「見る」

前回、「する」ことは重要ではないという話をしました。では、我々には何もすべきことがないのでしょうか。「する」から「なる」へ我々がすべきことは、「求める」ことじゃなくて「見る」ことです。我々はつい「求める」ことに走ってしまいますが、全ての苦し...