本当にあてになるもの

永遠の愛を誓い合った二人の仲はいつしか冷え切り、好景気に浮かれていた企業はいつしかつぶれ、昨日まで元気だった人が突然死ぬ。

何があてになりますか?

この世の現象で、一体何があてになりますでしょうか。

 

不確定、未確定。

確かなものは何一つありません。

外の世界に何かをあてにするというのは、見当外れです。

 

現象は何も、あてにできません。

そんな不安な世の中で、どうやって生きていったらいいか。

そんな不安な世の中で、本当にあてになるものは何か。

 

それが自分の本心です。

 

自分さえ確かであれば、外の現象に振り回されることもありません。

あなたは外の何かに頼るのではなく、自分自身に、「本当の自分自身」に頼るのです。

 

 

あなたの中には、あなたの本然とも言うべき、本当の自分がいます。

そんなこと考えたこともないというなら、今から考えましょう。

そんなこと信じられないというなら、信じなくてもいいのです。

ただ、確認してみてください。

他人の言うことを鵜呑みにせず、自分の感覚で確かめてください。

 

あなたの中に、「本当はこうしたい」という思いが存在しませんか?

あるいは何もない、何をどうしたらいいかさっぱりわからない、という場合でも、単純にどういう姿勢が心地いいとか、どういう歩き方が楽かとか、「最終的な落としどころ」みたいなものに気付きませんか?

なんかダラッって座っているのが一番楽かと思いますけど、本当に心地いい姿勢を求めて探ってみると、実は結果的に良い姿勢だったとか、そういう経験はありませんか?

「本心」なんですよね、「本当のところ」みたいな。

 

ここはよく、エゴや欲と間違えそうなところなんですけど、それを満たすことが、「快楽」につながるのがエゴや欲で、「清新な気持ち」や「くつろぎ・至福感」につながるのが、本心です。

「ああ、これだ!」っていう、本当のことを発見する喜びというか。

そう、喜びが伴っていますよね、必ず。

 

なんか思いがけずスルスルと気持ちよく物事がいっちゃったとき。

なんか気持ちよくて、何の心配も不安もないとき。

そういう経験、ありませんか?

 

何かに身を委ねているような感覚。ただ流れに身を任せているような感覚。

何か軽くなるような、全部消えてしまうような。

 

自分が、本当に本当の意味で心地よくなるとはどういう状態だろうと探ってみましょう。

心底くつろいでいるとはどういう状態だろうと探ってみましょう。

 

そのためには、外側の何物も必要ないのです。

あなた自身との対話だけです。

 

真の、底の底を探ってみてください。

快楽とか快感というレベルに留まらず、もっと底、本当の本当。

「ああ、これだ!」という、これ以上ないところまで探ってみてください。

 

あなたは真のくつろぎを得るために、素晴らしい仕事も魅力的なパートナーも、大金も成功も必要ないのです。

それはあなたの中に、いつでもあるのです。

外側の全ては何一つあてになりませんでした。

本当にあてになるものは、あなたの中にしかないのです。

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