さあ、世の中をありのままに見てみましょう。
今起きている事実、物事、出来事をありのままに正直に、見てみましょう。
そして、何が見えるかを、自分の目で、見てみましょう。
人の意見だとか、世の中の流れなどを忘れて、ただ自分の目だけで、見てみましょう。
今起きている出来事は、「それ」でしかあり得ませんね。
ものすごく簡単です。
「それ」以外の何かに見えました?
だとしたらそれは、妄想ですね。
これもまた簡単です。
世界は本当にシンプル過ぎて、ぐうの音も出ません。
ぐうの音が出る余地もありません。
あまりにもクリアで明確で、妄想が入り込む余地などありません。
で、あるからこそ、妄想が入り込みます。(笑)
ぐうの音も出ないあまりにも興ざめな現実に耐えられず、それが信じられず、いたたまれず、人々は妄想の中へと避難します。
やめましょう、それを。
妄想へ退避することを、やめましょう。
そして、真実の世界のありのままに、居続けてください。
逃げないでください、そこから。
そこがあなたが真に求めている場所ですから。
…
想像と違う?
そうでしょうとも。
甘い蜜のような体験でも、至福の恍惚でもありません。
あなたが求めているのは、単なる気持ちのいい状態ですか、それとも真実ですか?
気持ちよくなかったとしても、それでも真実を求めますか?
傷つくのが怖い。
空しさが怖い。
気持ちよさの中で安穏としていたい。
そうでしょうとも。
人間もまた動物ですから、そのように条件づけられています。
でも、あなたが本当に真実を求めるなら、傷つくことを恐れてはいけません。
人間を超えるためには、人間なる動物であることをやめなければいけません。
実際、傷つくことは、そんなに恐れることではありません。
痛い、つらい。
そうでしょう。
でも逆にそれだけです。
そして楽しいことや嬉しい経験。
それもまた、楽しい、嬉しい。
ただそれだけです。
経験は全て、「ただそれだけ」です。
それを必要以上に大きく見せたり、違ったものに見せてしまうのが、妄想の力です。
…
妄想の中でオロオロするのではなく、リアルの中でじっとしていてください。
それはこの世で一番簡単なことです。
「何もしない」ほど簡単なことはありません。
誰にでもできるし、いつでも、どこでもできます。
そこが真実です。
それ以上どうこうしようがない場所。
そこでしかない場所。
そこが真実です。
真実を体感してください。
真実は学ぶものではなく、体感するものです。
人から教えられるものではなく、自らがリアルに体感するものです。
真実はいつでも、そこにあります。
なかったことなど、ありません。
あなたはいつでも、そこにいます。
ただいつも、目を背けているだけです。
いつも外に向いていた目を、180°回転してみましょう。
いつも外をキョロキョロしていた目を180°回転し、内を見ましょう。
真っ直ぐに自分の中心を見ましょう。
全ての中心、距離ゼロの自分。
そこは何でしょうか。
恐れも期待も忘れてください。
ただストレートに、直截に、ありのままを見ましょう。
誰の言うことも聞かず、妄想を信じず、世間の意見は忘れて、あなた自身の真実を、あなた自身の真実によって、見ましょう。
真実を見ることができるのは、真実の目だけです。
虚心坦懐に曇りのない目で見るからこそ、虚心坦懐で曇りのない真実が見えます。
つまり、あなたが見ているのは、あなた自身です。
あなたがそこに真実を見るならば、その時あなた自身が真実です。
あなたは真実そのものです。
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