人は他人を責めたくなるものです。
なんでああしてくれないのか、こうしてくれないのか。
なんであの人はいつもああなんだ、とか。
人は人、自分は自分。頭ではわかっていても、ついつい愚痴が出てしまいます。
世界は自分でありますから、それはつまり自分について言っている言葉ということになります。
周りの世界についての感想は、自分についての感想です。
世界を見て不満を感じるなら、自分自身の内に不満という感覚を発見するなら、それはすなわち、不満なのです。
他人や世界は関係ありません。
自分の思ったことがすなわち世界であり、全てです。
他人や世界を知るよりも、自分自身について知りましょう。
その感覚を、感じ方を。
方向性を、望みを。
世界がどうであってほしいと願うのではなく、自分はこうでありたいと選択するのです。
世界がどうであろうとも、自分はこうありたいと選択するのです。
世界は関係ありません。自分が全てです。自分の感じたことが全てです。
それはちょっと考えてみれば、誰にでもわかることです。
自分の感じたことだけが事実であり、その他は妄想であると。
事実として、自分の感じたことだけしかないではありませんか。
そのことに直接に向き合ってみれば、全ての答えはそこにあります。
自分の感じたことが、全てを語っています。なにしろ「それしかない」ので。
自分の感じているものをよくよく見ること。
外を見るのではなく、内を見、自分自身から湧き出る言葉に耳を傾けること。
シンプルですが、それが核心であり、そこに全てがあります。
あらゆる答えをそこから引き出すことができます。
外にばかり向いていた目を転換して、内を見るのは、初めは困難です。
クセがついていますから、気づいたら外に目が向いています。
ですから、集中力と粘り強さが必要です。
ついてしまっているクセを停止し、違うクセをつけるのは、最初は大きな困難を感じることでしょう。
しかし、新しいクセがついてしまえば、どんどんラクになります。
人生の転換とは、そういうことです。
慣性で動いていた運動を停止し、別な運動づけをする。
かなりなエネルギーを消費する一大事業です。次のクセがつくまでは。
しかしながらこれは、やってみる価値のある、むしろ非常にワクワクする一大事業でもありますね。
一体その先にどんな世界が待っているのか。
今までとは全く違った世界が開ける。
こんなワクワクすることは、そうそう無いでしょう。
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