苦しみとは何でしょうか?
それは求めるものが得られない状態です。
求めるから苦しくなります。
求めても、それが得られないから、苦しくなります。
苦しまないためには、求めるのをやめるしかありません。
求めるのをやめることができない場合は、苦しみます。
それはただ単に、事実です。
じゃあ求めることをやめることができるのか?
それはできるといえばできるし、できないといえばできません。
つまり、やろうと思ってできることではありません。
それは「起こる」ことです。
「求めることをやめる」という出来事が、起こるか起こらないか、です。
それは、我々の関知することではありません。
今日の天気に我々が関知しないのと一緒です。
じゃあできることは何も無いのかといえば、そんなことはありません。
できることは、その状況を「眺める」ことです。
何かを求めている人(私)がいる、そしてそれによって苦しんでいる人(私)がいる。
その状況を見ることは、できます。
見たらどうなるのか?
「見てる」ということは、その状況の中にいません。
つまり、その苦しみの中にいません。
あれ?苦しみから抜け出している。(笑)
苦しみが無くなるわけではありません。
現に目の前にそれを見ていますから、ちゃんとそこにあります。
でも、それを見ている位置は、苦しみの「中」ではありません。
「外」です。
苦しみはちゃんとそこにありますけど、苦しみの中にはいません。
つまり、苦しんではいません。
あら不思議、苦しみから抜け出した。(笑)
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