人は大抵、何かであろうとします。
社長であったり、お金持ちであったり、有名人であったり、優雅な暮らしを手に入れたり、素敵なパートナーを見つけたり、安心な暮らしを手に入れたり。
常に現状に不満があり、今のこの状況を変えたいと願っています。
「現状に満足するなかれ」と、現状に不満を持つようにけしかける世間の風潮もあります。
大抵の人は現状に満足していません。
何かもっといい場所、いいポジションへ移行したいと願っています。
「なんでこんな人生になっちゃったんだろう」と、多くの人が嘆いています。
そして、そこから抜け出すために日々奮闘しています。
…
どこへ行こうと、あなたは今ここにしかいれません。
必要なのは、どこかに行こうとすることではなく、今ここの居心地を改善することです。
今現在の、あなたの「今ここ」は、どんな状況でしょうか。
それは「どこかに行こうとしている」ですね。
あなたの「今ここ」をレポートするならば、それは「どこかに行こうとしている人が、今ここにいる」ですね。
「出してくれ!ここから出してくれ!」なんて。
まるで牢屋か何かみたいじゃないですか。
あなたは自らその場所を牢屋扱いしているわけですよ。
「今ここ」は、唯一存在する場所です。
人はそこ以外の場所には、居れません。
その唯一の場所が「イヤだから逃げたい場所」であるという。
どうですか? この状況。
今ここの居心地を改善することしか手立てがないのがわかりますか?
そこを牢屋扱いするのをやめて、天国扱いするのがすなわち解決だということがわかりますか?
どこにも行けないのです。
今ここ以外の、どこにもいけないのです。
そういう風に出来ているのだから、仕方ありません。
「いや、どこかに夢の国があるはず」といったって、現に事実として、今ここしかありません。
事実から目を背けていたって、永遠に何も始まりません。
事実を把握した上で、その事実をふまえて「さてどうしよう」と始まるわけですが、永遠に事実を見ないなら、永遠に何も始まりません。
あなたが居れる場所は、「今ここ」しかないのです。
それは簡単に理解できる事実です。
今ここ以外のどこがありますか?
今ここ以外のどこかに居れたことがありますか?
うん、確かに。
今ここしかないでしょう?
そんな簡単な前提をスルーしているわけだから、そりゃあ何も始まらないわけです。
そんな簡単な前提を華麗にスルーして、「ああだったらいいのに」「こうだったらいいのに」と夢想している。
その夢想すら、「今ここ」です。
全部、「今ここ」です。
どう転んでも、「今ここ」です。
だとしたら、「今ここ」を最高にするしかりません。
それが唯一の手です。
…
じゃあ、どうやって今ここを最高にするのか。
まずは、今ここに対する不満をやめることですね。
まずは不満をやめることによって、プラマイ0にしましょう。
そして、できる範囲で最も気分よくするのです。
今、ここで、最も気分よくなることを選択するのです。
風呂に入るなら風呂に入るでもいいし、うまいもの食うならそれでいいし、思ってることをストレートに言うならそれもいいでしょう。
今、ここにおいて、最高に気分が良くなる。
それが、今ここを最高にする、ということです。
「ああ~、今ここ最高!!」と思えたら、それが今ここを最高にできたということです。
…
とまあ、たったこれだけのことですね。
最高の人生を生きるために必要なのは、たったこれだけのことです。
上記は、全く引っかかりようのない、完璧な理屈だったと思います。
誰が読んでも「そうだね」としか言えないものだったと思います。
誰でもわかる、簡単なことです。
めちゃくちゃフツーのことです。
しかし、普段はフツーに忘れていると思います。
そうです。
簡単すぎて見逃すのです。
本当に、簡単すぎて見逃すのです。
私たちの現実、事実って、「今ここ」しかありません。
永遠の今ここを生きています。
今ここ以外に居れません、居たこともありません。
だとしたら、今ここを最高にする。
誰にでもわかる、簡単なことです。
ほんとうにたったこれだけのことを、私たちは簡単に忘れてしまうのです。
簡単すぎて。
私たちは今ここを生きているわけだから、今ここを最高にすればいい。
たったそれだけのことです。
始めるのは「今」ですよ、もちろん。
今、しかないので。
今、この瞬間の「今」を最高にしてください。
それだけであなたの人生は、最高になります。
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