世の中のお悩みの大半は、「気にしなければ済むこと」です。
仕事でミスした。
ああやっちゃったなと、すぐに忘れてしまえば、それで終わりです。
恋人にフラれた。
ああそうですか、ではさよなら。で、終わりです。
何があったとしても、気にしなければ何の問題もありません。
世の中のお悩みは結局、「気にする」という、この一点に集約されます。
「気にする」とは何でしょうか。
それはその事項にエネルギーを注ぎ込むことですね。
それによってその事項は活力を得、ますます増大します。
自ら不快なその物体に餌をやっているということですね。
要らないものの世話をし、要らないものをのさばらせている、ということです。
じゃあどうしたいですか、と聞くと、要るものの世話をし、要るもの、欲しいもの、大切なものをこそケアしたい、となりますね。
我々は聖徳太子でもないので、一度に複数の事項をケアするなんてできません。
本当に大事なもの、いま最も大切にしたいものだけをケアしたい、という発想になります。
みなさんは何に最もエネルギーを注いでいるでしょうか。
これに無頓着であるということはつまり、人生に無頓着であるということであり、そうであるならば、人生を嘆く資格すらありません。
なぜなら、その人生を作っているのは自分自身なので。
周りにあるあらゆる事項からある特定の事項をピックアップし、それにエネルギーを注ぎ込みお世話しているのは、自分自身だから。
ただ、選択するだけで良いのです。
「これがいい」と、選ぶだけです。
それを気に掛ける、意識するという時点ですでに、そこにエネルギーが注ぎ込まれます。
自分にはそんな力はないと思うかもしれませんが、そうですね、自分自身には力はありません。
力があるのは宇宙です。あるいは自然の力です。
力を注ぎこむのではなく、選択をするだけです。
力は勝手に、宇宙から注ぎ込まれます。
不思議な作用と思われるかもしれませんし、実際不思議ですが、これは自分自身でこの作用を観察してみてください。
意識を向けたものが成長し、増大し、ムクムクと湧き上がる入道雲のように意識のスペースを埋めていく様を、どうぞご覧になってみてください。というかすでに経験済みですね。
みなさんはそれを選択していいのです。
何に意識を向けるか、選択していいのです。
あとは勝手に宇宙から、エネルギーが注ぎ込まれます。
この選択権。
何人たりとも奪えない、そしてコントロールも出来ない、自分だけの選択権。
何を選んでもよいというこの驚愕の事実に、改めて驚愕します。
何に、意識を向けてもいいのです。
完全に自由です。
意識を向けるとそこに宇宙からエネルギーが注ぎ込まれ、増大します。
逆に意識を向け変えたなら、今まで意識を向けていたものはパワーを失い、どんどん縮小していきます。
面白いほどに、それは事実です。みなさんも既にご存じの通り。
というわけで、何を選びますか。
この面白い作用を使って、何をクリエイトしますか。
悩みを悩み続けるのも自由ですし、嬉しいことや楽しいことに意識を向けるのも自由です。
それは完全に、誰にとっても、自由です。
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