損得を超えることが本当の徳

得をしようとするのではなく、いい思いをしようとするのではなく、その瞬間最大限の真実は何であるかを見極めましょう。

なぜなら最終的にあなたが求めているのは真実だからです。

 

沢山いい思いをしてみるのもいいでしょう。沢山得をしてみるのもいいでしょう。

しかし、それでもなお満たされない思い、到達しきらない感覚があるなら、それは真実を見過ごしているからです。

最終的には真実に行きつくしかないのです。

なぜならそれが真実だからです。

 

真実とは「これ以上がない本当のこと」という意味です。

得をしてもいい思いをしても、完全に満たされないなら、そこには何か微妙な「偽り」が潜んでいるということです。

「そんなはずはない」と思われるならぜひ、自分が思うその道を突き進んでみてください。そして自分の目で確かめてください。その行き着く先がどんなものであるかを。

 

真実以外は必ず壁にぶち当たります。

真実だけが、スーッと最後までゴールに到達します。

逆に言うと、スーッと最後までゴールに到達する道のことを、真実と言います。

 

これがいわゆる「法則」です。

宇宙は「本当のこと」で出来ています。

そしてその「本当のこと」は、人間が人間の心(エゴ)で思う感覚とは微妙に、いや全然違います。

 

あなたは、殺人は絶対的な悪だと思っているかもしれませんが、宇宙にとってはそんなことはありません。

あなたは挨拶はすべきだと思っているかもしれませんが、宇宙にとってはそんなことはありません。

人間が思う「こうあるべき」「これが当たり前」は宇宙にとっては真実ではありません。

あなたは人間の心をいったん脇に置いて、その瞬間最大限の真実は何であるかを見極める必要があります。

それが最終的に、あなたが行きたかった場所へと導いてくれます。

 

 

とは言え人間をやっている以上、人間的な心から離れるのは、なかなか難しいことです。

今までそれで暮らしてきて、そのやり方が完全にこびりついていますから。

だから、少しずつです。

水滴が石に穴を穿つように、少しずつ、継続によって、徐々に徐々に変わっていくのです。

練習によってスキルが上達するのと同じで、練習によって真実に馴染むことができます。

 

いったん目の前の損得は忘れて、その瞬間最大限の真実は何なのかを、常に見極めましょう。

 

あなたが今、苦しい思いをしているなら、その苦しみをどうやって無くそうかともがくのをいったんやめて、この状況が一体何なのかを冷静に観察しましょう。

 

この苦しみって一体何なのだろうか、と。

どうしてこういう感覚が生じているのか、と。

 

深く、静かに思いを致してみてください。

誰かに答えを求めるのではなく、自分自身の曇りのない目で眺めてみてください。

ただ静かに。

 

世界はその通りです。

あなたがその目で見た通りの世界です。

クリスタルクリアーです。

一点の曇りもなく、ただそのまんまです。

 

なんの注釈もない、ありのままの世界。

それはいつでも、そこにあります。

この瞬間、すでにそれは、そこにあります。

 

真実はお金とは関係ありませんし、生活とも関係ありません。

真実は真実です。

「お金のため」とか「生活のため」という視点にいると、真実を見過ごします。

そういうことはいったん忘れて、ただ真実を見つめましょう。

それこそが、あなたが真に求めているものです。

 

でも、わからないのを無理にやる必要もありませんね。

そんなものよりお金が欲しい、パートナーが欲しい、安穏な生活が欲しいというなら、遠慮なくそれを求めましょう。

そして、その結果がどうなるのかを見極めましょう。

果たしてあなたに幸せは訪れるのか、否か。

 

人生は楽しい実験場です。

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