命に重さなんてない。
それは人が勝手に与えたもの。
実際量りようがないじゃない。
秤の載せるっての?
命の重さは、頭の中だけで、想像の中だけで、与えているもの。
…
命を守ろうとするのは、エゴの仕事。
個の存続のために働くのが、エゴ。
個が死なないよいうに、命を守るのが、エゴの仕事。
ぶつかりそうになったらよける、責められそうになったら逃げる、怖い場所には近づかない。
人は凶悪犯罪やテロに恐怖を覚える。
だって自分が死にたくないからね。
無意味に、無差別に殺されるなんて、自分はいやだし、みんなもきっといやなはず。
命は守るべきもの、大切にするもの。
地球よりも重いもの。
それらは全部、エゴの発想。
宇宙から見たら、我々の命なんて、別に何でもない。
何の重さも、与えてない。
エゴの声を聞いていると、足元をすくわれる。
命に重きを置いてしまう、命を守ろうとしてしまう。
いやもちろんそれは、当たり前のこと。
ただし、そこよりもっと上の段階は、ある。
エゴのレベルよりもっと上のレベル。
命を守ろうとするよりも、もっと上のレベル。
…
それは、命を生かすこと。
生を謳歌すること。
拡大し、成長し、燃焼し、歓喜すること。
マイケル・ジャクソンの自叙伝に、スリラー制作時の言葉として、こんな記述がある。
「そのためになら、死んでもいい」
命を燃焼させるなら、そのために死んでもいい。
そしてスリラーは、世界一売れたアルバム。
あなたが生きている意味はそれです。
命を守るために生きてるんじゃない。
命を生かすために生きている。
それを使って生を謳歌するために、生きている。
このことに、あなたもきっと、胸の奥で納得しているはず。
なぜならあなたは最初からそのことを知っているから。
そのために生きていることを知っているから。
どんなに抑えつけられても、片時も無くしたことがないもの。
あなたに意識されなくても、一瞬たりとも消えたことのない、その衝動。
輝きたいという衝動、燃焼したいという衝動、やり尽くしたいという衝動。
どんなに硬い殻でも破って、そこから芽を出すのが、命です。
どんなに抑圧しても、そこから芽を出すのが、命です。
前に伸びようとする衝動、上へ上へと向かう衝動、たとえ死んでも燃え尽きようとする衝動。
人は輝くのが本当であると、みんな胸の奥で知っています。
それが命の本質だから。
…
命は重いんじゃない、軽いんだよ。
その重さでズブズブと沈んでいくようなものではなく、そこに縛られて身動きがとれなくなるようなものではなく、その軽さで天に羽ばたき、無限の拡大を続けるもの。
成長し、拡大し、楽しむもの。
だからといって、今すぐ何かをしなきゃいけない、ということはありません。
ただ、思い出してください。
本当の気持ちを。
胸の奥に宿る、本当の気持ちを。
ただただ、思い出してください。
あなたはお金が欲しいんじゃない。
恋人が欲しいのでもない。
あなたが本当に欲しいのは、自分自身です。
自分自身を取り戻したいのです。
本来の自分に戻りたいのです。
そのことを、思い出してください。
何のために生きているか。
命の本当の意味を。
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