みなさんが感じたいと思う、幸福感、高揚感、気持ちよさ、嬉しさ、楽しさといったものは、ポルシェや豪邸を手に入れなければ手に入らないものでしょうか?
そんなことはありませんね。
1杯のコーヒー、大好きな曲、お気に入りの洋服。
そんなものでも手に入ります。
でもなかなか、そういう身近なものでは満足し切れませんね。
どうしても「もっといいもの」と求めてしまいます。
でもそれだと「欠乏感」の中に生きることになるので、できることなら今あるものに満足できればサイコーなわけです。
もう一度目的を思い出しましょう。
それは、幸福感、高揚感、気持ちよさ、嬉しさ、楽しさといった、ポジティブな感情を味わいたい、ということですね。
そしてそれは、例えばコーヒーを飲んでホッとしている時などに感じ取れるわけです。
たとえ小さなものだとしても、コーヒーを飲んでうまいな、と感じたり、ホッとしたりできます。
そのごくわずかな気持ちの動きに、最大限フォーカスするのです。
虫眼鏡で拡大するみたいに、最大限その感覚を味わうのです。
ちょっとした美味さを「あ~めっちゃ最高!本当に世の中にコーヒーがあってくれて幸せ!」と、虫眼鏡で拡大するみたいに最大限味わい尽くすのです。
ささいな喜びをいちいち拡大して、最大限味わい尽くすのです。
喜びにフォーカスし、それを最大限に拡大して、それで埋め尽くしてしまうのです。
なぜなら、喜びを感じることが目的だから。
それなら、目の前にあるあらゆる喜びを拾い上げ、それを最大限に味わい尽くせばいいのです。
喜びを感じたいなら、「どこに喜びがあるかな」と、目を皿にして、どんなささいなものでもひとつ残らずキャッチし、それを最大限に味わえばいいのです。
そういう目で眺めれば、いくらでも出てきます。
コンビニのおにぎりでも最高に美味い!感謝!
歩いているだけでも気持ちいい!感謝!
目の前のどんな景色も素晴らしい!感謝!
本当に1円を節約するみたいに、貪欲にかき集めると、いくらでも出てきます。
お金を貯めたいなら1円でも節約して貯めますが、同じように、喜びを感じたいなら、1円程度の喜びでも貪欲にかき集め、それを最大限に味わいます。
喜びたいと言いながら、喜べない状況のほうを見て落ち込むのは、やっていることが逆です。
喜びたいなら積極的に喜びを見つけ出し、そして最大限喜べばいいのです。
1円とか2円の喜びなら、いくらでも落ちています。
コンビニのおにぎりでも缶コーヒーでも、空気がうまいでも、キレーなお姉さんやカッコイイお兄さんが通りかかっただけでも。
そういった1円2円を無視して、いきなり100万200万を夢見るから、それは無理なのです。
初めは1円2円からです。
1円2円だろうと「ある」んですから、あるほうを選択します。
1円2円と0円なら、どちらを選択しますか?
それはいくらかでもあるほうですね。
あるほう、あるほう、あるほう。
5円10円だろうと、100万200万だろうと、「ある」ほうを選択していくのです。
1円2円だとしても、そっちを選択するのです。
そして、1円2円の選択が、5円10円の選択になり、100円1000円の選択になります。
1円2円を始めないから、いつまで経っても始まらないのです。
1円2円の選択がスタートです。
いま目の前にある、ささいな喜びがスタートです。
「喜びを選択する」というその態度は、筋トレのように鍛えられ、どんどん重いバーベルが持ち上げられるようになるように、どんどん大きな喜びを感じられるようになります。
さあ、始めましょう、今から。
どんな小さな喜びだろうと見つけ出し、そして最大限に喜びましょう。
喜びは雪だるま式に大きくなり、気がついたらあなたは喜びの中に生きています。
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