「そうしたい人」がそうなるのではなく、「そうである人」がそうなる

「そうしたい人」がそうなるのではなく、「そうである人」がそうなります。

ミュージシャンになりたい人がミュージシャンになるのではなく、「ミュージシャンである人」がミュージシャンになります。

「有名人になりたい」と思っている人が有名人になるのではなく、「有名人である人」が有名人になります。

 

多くの人がああなりたい、こうなりたいと思いながらなれないのは、その人は「そうではない人」だからです。

なりたいものになるには、なりたい!と思うのではなく、「実際にそうなる」のです。その場で。

実際に「自分はそうである」と決め、そのように生き、そのように振る舞うのです。

それでもうその人は、なりたいものになっています。本質的に。

決めてしまうのです、勝手に。そして勝手にそれになってしまうのです。

それでいいのです。

 

目に見える現実の奥には、それをそうたらしめているエネルギーが流れています。

そのエネルギーに着目してみましょう。

あの人がそうなのは、実際にあの人はそうだから。

そういうエネルギーを纏い、そういう感じで居て、そういう雰囲気を醸す。

つまり「そうである」から。

そういう事情が見えてきます。

 

表面上に見える現実ではなく、なぜそれがそうなっているのかを見ます。

するとわかります。それはそのまんまだと。

それがそうなっているのは、それがそうだからです。そのまんまです。

見たまんまです。

だから、そうなりたいのであれば、そうなればいいのです。

そうであるという状態であれば、それはもう、そうなのです。

現実がついてこようと、ついてこまいと、それはもう、そうなのです。

誰が何と言おうと、それはすでに、そうなのです。

 

基本的に人は、目に見える現実に振り回されています。

現実こそ全てと思い込んでいます。

その裏に流れているエネルギーを見ていません。

だから、現実に直に手を下して、物理的にあれこれ変更しようと試みます。

現実に対して物理的に手を下すのは、山火事をバケツで消そうという試みと同じです。

非常に小さな力である、ということです。ほとんど意味がないくらいに。

 

努力しても努力しても何も変わらなかったのではありませんか?

あるいはそもそも努力する気すら起きなかったのではありませんか?

つまり、努力は間違っているということです。

そういう気が起きないとは、宇宙の運行がそのように流れていない、ということです。

「流れ」とは、「そうしたい」「なぜかそうしたくなる」「そうせずにはおれない」と、自然とそっちに流れる、ということです。

自然とそうならないということは、流れに反している、ということです。

 

あなたは放っておいたらどうなりたいですか、どうなりたがりますか。

それが本当のあなた自身であり、宇宙の流れにのっているということです。

それになればいいのです。というか、それになるしかないのです。

なぜならそれが宇宙の流れであり、運行だからです。

あなたはあなた自身になるしかないのです。

 

それは、ミュージシャンであるとか社長であるとか、現実世界の「職業」とは何の関係もありません。

人は現実にとらわれて何らかの職業でなければいけないと勝手に思い込みがちですが、宇宙にもともと職業なんてありません。

現実にとらわれていると間違えます。

もっとシンプルです。

「こんな感じ」という、そんな感じです。

 

あなたはもともと、そういう人でしたね。思い出してみてください。

あなたの「もともとそういう人」を思い出してみてください。何にとらわれるでもなく。

それがあなたです。

そしてそれになってください、今この場で。

なぜならそれが、あなただからです。

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